「FXとは何か」仕組み。レバレッジ、ロスカット。リスクは高いか。

FX

そもそも為替とは何か。読み方、意味、起源。外国為替

 為替(exchange)は「かわせ」と読みます。

 手形、小切手、郵便為替、銀行振込など、現金以外の方法で、金銭を決済する方法の総称が為替である。

 日本では江戸時代の大阪で発展したとされている為替だが、世界的には、古代バビロニアや古代エジプトに既にそのような取引方法が存在したともされる。
 ただ、そんな複雑な文化でもないので、そもそも単一の起源がある訳ではないだろうというのが、大多数の見方。

 また、『外国為替』は、通貨の異なる国際間の貸借関係を、現金でなく、為替手形や送金小切手などの信用手段により決済する方法の事。

 そして、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引を『外国為替証拠金取引』、あるいは『FX(Foreign exchange)』と言う。

 差金決済とは、有価証券(手形や小切手などの財産権の証書)の受け渡し自体はせず、売買価格差などに相当する金銭の授受のみによる取引の事。
 株式の取引など、FXに相当しない差金決算は、『CFD(contract for difference)』と呼ばれる。
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円相場。円高、円安とは

 円相場とは、円という通貨に対する、外貨の相対的価値(為替レート)のこと。
通常は外貨1単位に相当する円貨額で表示する。
例えば1ドルの価値が100円なら、「1ドル100円」とか、「100ドル1円」という感じである。

 円の相対的価値が、何らかの意味で(政治的な意味や、過去レートに比べて)基準よりも高い状態を「円高」。
逆に、低い状態を「円安」という。
 例えば今まで1ドル100円だったのが、1ドル90円になった場合は、円高である(より少ない「円」で、たくさんのドルを買える)。

FX市場はどこか

インターバンク市場

 金融機関や証券会社などの、限定的な市場参加者の取引市場を『インターバンク市場』と言う。
金融機関が互いに、短期的な資金調整を行う場でもある。
 世界の金融機関同士が売買する為替市場も、参加者が金融機関に限定されインターバンク市場とされる。
為替のインターバンク市場は、世界中の金融機関が24時間やり取りをしているので、『眠らない市場』と呼ばれたりもする。
東京、ロンドン、ニューヨークは世界の3大市場である。

為替ディーラー

 また、為替市場で、金融機関などを代表し、実際に取引する人を『為替ディーラー』と言う。
 さらに細かい分類として、直物為替取引(契約成立後、短時間(たいてい2日以内)で受け渡しを実行する取引)を行なう「スポット・ディーラー」。
 先物為替取引(契約成立後、いくらか後(たいてい3日以降)に受け渡しを実行する取引)を行なう「フォワード・ディーラー」。
 顧客を担当する「カスタマー・ディーラー」。
 金利取引をする「デポジット・ディーラー」。
 金利スワップ(取引当事者が、想定元本の変動する利率と固定の利率の支払義務を相互に交換する取引)などを担当する「スワップ・ディーラー」。
 オプション取引(あらかじめ決めた、一定の期間に、一定のレートか価格で取引する権利を売買する取引)を担当する「オプション・ディーラー」などがある。

 スポット・ディーラーは、為替相場の値動きをチェックし、顧客に価格を提示する。
またカバー・ディール(顧客の取引の反対売買をして、残高を調整する取引)も行う。

 カスタマー・ディーラーは、為替相場に影響のあるニュースなどを顧客に知らせ、為替取引の注文を取ってくる役目。

ミセス・ワタナベ。キモノ・トレーダーと呼ばれる人達

 2007年頃。
東京のインターバンク市場では、不可解な現象が、ディーラー達を悩ませていた。
 午前中は、相場が円高だったのに、ディーラーが昼食の為に席を離れてる間に、相場が円安に変わっている。
しかし相場を反転させるような情報は、特に流れてない、というような現象。
 この現象はわりと頻繁に起こり、いつしか「魔の昼休み」なんて言われるようになる。

 しかし実は何て事ない。
サラリーマンや主婦を中心とした、個人投資家達が、時間の出来る昼休みに一斉に円ドルの売買を行っていたのが原因であった。
それまで誰も、個人レベルの投資家達が、相場を左右させるほどの影響力を持つなんて、想像もしてなかった訳である。

 この新しい時代に誕生した、FX界の強力な勢力(個人投資家達)は、いつしか海外で、『ミセス・ワタナベ(Mrs.Watanabe)』とか、『キモノ・トレーダー(Kimono Trader)』とか、呼ばれるようになった。

コンピューターの時代

 為替市場の領域に素人参加者が増えた原因は、まず間違いなくインターネットの発展であろう。
かつて外国為替取引は電話で行われる『テレフォンマーケット』が普通だったようだが、現在では、手軽に、コンピューターのスクリーン上に映された市場、『スクリーンマーケット』が基本となっている。
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FXの基礎

金融とは何か。デリバティブ取引、金融派生商品

 金融(finance)とは、資金を資金不足者へ(何らかの条件をつけたり、ルールに従い)融通すること。
例えば投資というのがそうだ。
金のない人に金をやって、その人が始めた会社が成功すれば、見返りを受けたりする。
会議室「会社設立」手順、流れ、基礎知識  金融において、基本的な資産や商品などから派生した資産や契約を『デリバティブ』とか『デリバティブ取引』、『金融派生商品(financial derivative products)』とか言う。
デリバティブの元である資産や商品を金融商品(financial instrument)と言う。

レバレッジ

 FXは、証拠金(元手)を担保にし、FX会社に、自分の欲しい通貨を買ってもらうという取引である。
 業者によっては、証拠金よりもかなり高い金額の取引が可能。
このようなわずかな元金で、大きな金が動くシステムを『レバレッジ(テコの作用)効果』と言い、この効果が特に発揮される(少ない元手で大きな金額が動く)事を「レバレッジが効いている」などと言ったりする。

 円を外貨に変えて貯金する『外貨預金』というのがあるが、FXはこれのダイナミック版とも言える。
外貨預金は、最悪貯金した金額(投資金)以上の損は絶対にしないが、あまり利益は見込めない。
 しかしFXは、証拠金(投資金)以上の損をする可能性もあるものの、大きな利益を得られる可能性がある。
 FXはわりとハイリスクハイリターンなのだ。
そのリスクもリターンもレバレッジが効けば効くほどに上がっていく。

ロスカット。バーチャルトレード

 株式市場では、株の値の変動範囲を制限する『値幅制限』というのがあり、株価がどれだけ下がろうと、1日に発生する損失は制限されている。
しかしFXには、この値幅制限という概念はない。
為替相場が大きく変動した場合、損失の額は凄まじいものにもなりうる。

 そこで、普通、FX会社は『ロスカット』という制度を設けている。
これは口座やポジション(まだ未決算の取引)の評価損が一定水準に達した時に、その口座やポジションの決算を強制的に行う制度である。
これにより、損失は確定するものの、証拠金全額は失われずにすんだりする。

 ロスカット比率が、例えば30%設定なら、証拠金100万円に対し、損失金額が70万に達すると、ロスカットとなる。
当然レバレッジが効いている方が、ロスカットの危険性も高い。

 また、FXを始めたい新規ユーザーの為に、『デモ取引』や『バーチャルトレード』という、お試しシミュレーションを提供しているFX会社もある。