目次
- 友情や家族愛を描いた映画が多いです
- 「マルタの優しい刺繍」何歳だって夢を見れる系の最高傑作
- 「ずっとあなたを愛してる」誰かを愛するという事、愛する誰かの為に出来る事
- 「アメイジング・グレイス」全編にわたってとにかく名言だらけ
- 「シービスケット」レースシーンは当時の記録映像
- 「チャンプ」父と子の絆を描いたボクシング映画
- 「42、世界を変えた男」野球映画史に残る傑作
- 「聖者の眠る街」不思議な魅力あり
- 「ホームアローン」遠慮なく笑って泣ける
- 「マイフレンドフォーエバー」偏見と現実に立ち向かった二人の少年の冒険
- 「黄色い星の子供たち」悪の権力から友人たちを守ろうとした市民達の勇気
- 「ライフイズビューティフル」どんな状況でも人生は美しくなる
- 「ドラゴンハート」騎士とドラゴンの友情と勇気の物語
友情や家族愛を描いた映画が多いです
個人的な好みにより。
とろあえず初めて見た時泣いた映画。
いろいろ思い返すたびに泣きそうになってしまう映画。
いくつかなんかは、人に語ろうとした際に、途中で泣きそうになってしまった、というくらいに、ほんとに泣ける映画。
そういう映画のおすすめ。
ただ泣ける映画でなく、普通に素晴らしい作品だし、普通に泣いてしまうような作品を厳選。
人前での涙が恥ずかしい人は、部屋で一人で見ましょう。
Huluなら、映画、国内外のドラマ、アニメが楽しめます。
「マルタの優しい刺繍」何歳だって夢を見れる系の最高傑作
おそらく私の生涯における映画関係の話で、最も衝撃的だったのが、冗談抜きで、この映画の監督がまだ三十代の若手だと知った時。
閉鎖的な田舎の村で、夫を失い、落ち込んだおばあちゃんが主人公。
彼女を立ち直らせようとする友人達は、ふとしたきっかけで彼女の若い頃の夢を知る。
それは女性向けのランジェリーショップの店を持つこと。
けれど村の人達からも、神父の息子からも、みんなからバカにされ、上手くいくはずもない。
高齢化社会における様々な問題を浮き彫りにしつつ、夢を追う素晴らしさを描いた、素晴らしい映画。
何もかもバカらしくなって諦めかけた時に、偉そうな事ばかり言う息子もまた、問題を抱えている様を見て、「バカにして」とまた奮起するシーンが好き。
「インターネットよ、今の時代はインターネットよ。バカにしないで、老人ホームにはパソコン教室もあるんだから」
「俺は、やるよ。新しい事には挑戦しないとな」
「こんなもの、村の汚点だ」
「ううん、かっこいいよ」
「ずっとあなたを愛してる」誰かを愛するという事、愛する誰かの為に出来る事
自分の子供を殺した罪で投獄され、十数年ぶりに釈放されたジュリエット。
彼女と、彼女の妹、妹の家族、友人達の、悲しくて、けど暖かな物語。
いくつかのシーンがすごく心に残って、思い返すたびに泣きそうになるし、考えさせられもする。
「僕はずっと、あそこにいる人達は自分とは違う世界の住人と思ってたんだ。けどそれは間違ってた。普通の人達だった。僕らがあそこにいてもおかしくないんだ」
「なんで、言ってくれなかったの」
「言ってほしかった。愛してるからよ、ずっと愛してるから」
特に序盤、妹が、子供の事をジュリエットに頼もうとしたが、小声で「自分の子を殺した女だぞ」と反対した夫。
彼が、しかし最後には、ジュリエットの事を信頼し、あえて聞こえるようにあんな事を言ったのが、ほんとによかった。
「アメイジング・グレイス」全編にわたってとにかく名言だらけ
イギリスの黒人奴隷解放に尽力した実在の政治家、ウィリアム・ウィルバーフォースを描いた映画。
アメイジンググレイスというのは有名な曲だが、この曲の歌詞を作った人も登場する。
神の愛の、なんて素晴らしい。
こんな悪党の私をも救ってくださった。
見えなかったこの目も今は見える。
仲間達と正義のための戦い。
挫折、親友との決別、仲直り、そして大きな希望を描いた映画。
「もう諦めるべきだ、前とは情勢が違う」
「友達として聞いてるんだ」
「やってやれ」
ウィルバーフォースと、親友ピットの友情がいい。
「本を書いてるんだ。思い出せることはみんな書いている。 武器に使ってくれ。奴隷船に風穴を開けてやれ」
「彼らにはみんな名前があった。美しいアフリカの名前。 思い出したいよ。俺たちはみんな彼らのことを名前で呼ばなかった。俺達が猿で、彼らが人間だったんだ」
本当に、熱い戦いと、胸を打つ台詞に溢れた映画です。
「シービスケット」レースシーンは当時の記録映像
大恐慌時代と呼ばれる、職を失った者達が溢れた時代。
実在した競走馬シービスケットと、その周囲の三人の男達の友情と夢を描いた映画。
メインキャラ3人の経歴は様々だけど、みんな一度は落ちぶれている。
でもシービスケットを間に、次第に通じあい、立ち直っていく再生の物語。
特に騎手の青年が隠していた、ある致命的な事が発覚した時から、ライバルのウォーアドミラルとの対決までの流れが凄くよい。
「あいつ駄目だ。嘘をついてやがったんだ」
「昔、君が言ってたことだ。ほんの少しの怪我で、すべてを殺す必要なんてない」
「これからもビスケットには彼が乗る。ウォーアドミラルが何だ。 私なら百頭のアドミラルよりも一頭のビスケットをとる」
「あいつは何で逃げるのか。なにせ俺達ときたら、ジョッキーはのっぽ、調教師はジジイ、そして彼らを雇ってるオーナーの私は、とんだマヌケときてるじゃないか」
しかしいざ戦う事に決まり、アドミラルの練習風景を見た時の、「やばくない?」というやり取りは、ちょっと笑う。
「チャンプ」父と子の絆を描いたボクシング映画
かつてボクシングの世界チャンピオンだったが、今は妻にも逃げられ酒びたりのビリー。
そんなビリーと、彼を「チャンプ」と呼んで慕う息子TJの絆を描いた映画。
しかしある時、夢に生きていた別れた妻と再会して、惨めな思いを味わい、しかもついにはケンカをして、警官を殴ってしまい、留置場に入れられてしまったビリー。
それでも自分を見限ろうとしない息子のために、彼はまた、チャンピオンを目指す決意をする。
シンプル一辺倒な物語なのだけど、 何も小細工入れてないのが、むしろいいと思う。
「42、世界を変えた男」野球映画史に残る傑作
アフリカ系アメリカ人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンを描いた映画。
黒人差別が激しい時代に、あえて黒人を、自身の球団に入れた
ブランチ・リッキー。
しかし予想してた通り、激しい反対運動、抗議、嫌がらせ。
最初はチームメイトからすら、彼は認められなかったが、やがてリッキーとの約束通り、地道にでも、確かな結果を出していくその姿が、みんなの心を変えていく。
色々考えさせられるシーンも多い。
例えば、チームメイトの一人がオーナーに、殺人の脅迫状が届いた。
もうチームを辞めさせてほしいと言った時、彼にリッキーは見せる。
ロビンソン宛の大量の脅迫状の数々。
「どう考えても身体能力は奴らが高いんだ。そのうちどんなスポーツだって黒人ばかりになるさ」
本編とはあまり関わらないセリフだけど、わりと意味深ですよね
「聖者の眠る街」不思議な魅力あり
新人(?) ホームレスの白人と、ベテラン(?) ホームレスの黒人の交流を描いた。
ちょいファンタジー入ってます。(ただ、正直いらなかったような気がしないでもない)
「こいつは黒人じゃないけど、俺たちと同じソウルを持ってるんだ」
「俺はさ、生きることにしたぜ、もう少しな」
あまり派手さや関係はない映画なんだけど、どこか素朴な魅力があると思う。
「ホームアローン」遠慮なく笑って泣ける
コメディ映画として実際割と寝た映画だけど友情や家族愛を描いたクリスマス映画として、普通にわりと感動できる。
コメディもドラマも正統的なパワーアップを遂げている2もおすすめ。
3以降は好みがわかれると思う。
ハチャメチャコメディで、いい映画だけど、ただクリスマス映画としては、ぶっちゃけそこまで必要性を感じないかも。
「マイフレンドフォーエバー」偏見と現実に立ち向かった二人の少年の冒険
90年代という、まだエイズという病気に対し、世間が偏見を持ちまくっていた時代。
二人の少年の友情と冒険。
それに、母親の愛を描いた映画。
けっこう考えさせられることも多い
「いいか、バカってのは、お前らみたいな大人の言うことをただ聞くだけの連中なんだ。何もわかってない大人達の言うこと聞いて、偏見持って、差別を平気でする」
そして終盤、二人の母親の対決。
「今日あの子の友達が死んだ。あなたに二つ言っておく。一つはあの子を友達の葬式に参加させること。もう一つ、次にあなたが彼を殴ったら、私があなたを殺す」
あんな強気な言葉で泣かされた映画は多分これだけ。
「黄色い星の子供たち」悪の権力から友人たちを守ろうとした市民達の勇気
いまだかつて、話が終わってからのラストのナレーションで、泣いてしまった映画はこれだけ。
ホロコーストを描いた映画なんだけど、例によって当時は知られてなかったらしい実話をもとにしているという。
第二次世界対戦の時代。
ドイツ軍に占領されたフランスのパリ。
ドイツ軍とフランス政府は、パリのユダヤ人を強制収容所に送るために、一斉検挙する計画を実行する。
前半と後半で、かなり明確に話が分かれている。
前半は、パリに突然現れたドイツ人らに対するユダヤ人達の抵抗(というか逃亡)。
それに、彼らを守ろうとするパリの人達の決死の策略などが描かれる。
本当に、家族や友人を助けようと、一丸となるパリ市民達がかっこいい。
「あの人達は何も悪いことしてない、貧しい人達よ」と軍人達に訴えるおばちゃん。
顔見知りの少女を、金もなしにうちの新入りに手を出すなと、守ってあげる商売女。
匿った少女に、教会で、「名前も宗教も捨てろ」と告げる神父。
それらのパリ市民の行動ひとつひとつが、最後のナレーションを布石となっている。
日の目をあまり見ない、多くの英雄達の話だと思う。
「ライフイズビューティフル」どんな状況でも人生は美しくなる
これも、ホロコーストを描いた映画。
ユダヤ人であるために、息子ジョズエと共に強制収容所へと連れ去られてしまったグイド。
どうしようもない絶望的な状況の中で、グイドは息子を守るために、すべてはゲームなのだ、決死の嘘をつく。
僕は結構、世間で感動する感動する言われてる映画でも、「こんなもんか」、「いったいどの辺が感動するのか」などと思うことが多いんですけど、これはマジで感動してしまった。
放送ジャックのシーンは凄いよかった。
主人公の性格のためか、わりとコミカルっぽいシーンが多い。
「ドラゴンハート」騎士とドラゴンの友情と勇気の物語
中世のヨーロッパ。
狂気じみた悪の王が支配する王国。
挫折を味わい、一度は落ちる所まで落ちながら、それでも正義の心を捨てられないでいた騎士ボーエンが、仲間と共に一大奮起するという、いかにもな西洋ファンタジー。
しかしこのありふれているような作品で、特筆すべきはそのキャラクターの魅力。
ヒロインこそあまり面白味のないステレオタイプの強気娘だが、 思い込みの激しい(しかし意外な才能を持っていた)修道士ギルバートや、徹底的に残忍な悪でありながらどこかユーモラスなセンスを持つ王アイノンなど、役者が揃っている。
何より、最初は敵同士だった騎士とドラゴンが(この一人と一体(?)のキャラとしての魅力もあって)次第に心を通わせ、いつの間にやら無二の親友になっていく様は見所。
騎士の誓いの言葉がいい。
すべてを諦めたはずの時、「騎士は勇気を誓ったはずだ」からの、復唱が本当に。
騎士は勇気を旨とし、
その心を善に捧げ、
その言葉は真実のみを語る。
剣は虐げられた者を守り、
その力は弱き者を助け、
その怒りは悪を打ちのめす