競技場を囲むラバーフェンスとは
野球をプレーする為の本格的な競技場は、『ラバーフェンス』で囲まれてるのが基本。
ジャージなどの素材として使われる『ポリウレタン』を、さらに化学反応により、硬化させる事で、『ウレタンフォーム』というのが作れる。
ウレタンフォームは衝撃吸収材として優秀で、例えばソファーなどに使われたりする。
このウレタンフォームを、さらにゴムで加工し、ゴムの張力と、隙間の空気で、クッション性をさらに強力にしたものがラバーフェンスである。
このラバーフェンスは、衝撃をほぼ受けず、ぶつかるボール自体のエネルギーを奪わない。
さらに耐久性も高く、メンテナンスも楽という素晴らしい代物である。
ラバーフェンスでなくとも、とりあえずグラウンドを囲む壁はいる。
ない場合は、仮想の壁かラインを設定する。
塁ベースとマウンド
グラウンドには、バッターやキャッチャーなどが周りに立つ『本塁ベース』、それに本塁ベースと合わせダイヤ形の四隅を構成する3つの塁ベースがある。
本塁ベースは、正方形の一辺を三角に削ったみたいな形の五角形。
塁ベースは普通に正方形である。
また本塁ベースはゴム製。
塁ベースは厚い布や、ゴムと布を重ねたりしている。
本塁の横には『バッターボックス』という、バッターが立つエリアがある。
ルール上、塁は走ってくるプレイヤーの衝撃などで、ズレたりする場合もある。
しかしベースが動こうと、そこにはベースがあるものとされる。
ベースのダイヤ形の中心辺りには、ピッチャーのエリアである『マウンド(ピッチャーマウンド)』がある。
マウンドは円状で、そのさらに中心辺りには、投手板という、長方形の板があり、ピッチャーはその上からボールを投げる。
グラブ。野球ボール。バット
グラブ(グローブ)は基本的に皮製。
メッシュ素材(網目状の素材)が使われる事もある。
たいてい薄い色が禁止されてるようだが、これは試合を見やすくするためだという。
細かい場所ごとに、大きさの制限があり、市販のものはもちろん全て、その制限以下のサイズで作られている。
補給に特化した特殊グラブである『ミット』というのがある。
キャッチャーと一塁手は、このミットを使ってよい事になっている。
また、野球で使われる硬式ボールは、基本的に牛か馬の皮を縫い合わせて作られる。
縫い目の数が108と決まっている。
傷などがつくと、プレーに支障をきたすので、特にプロの試合などでは、よく予備球と交換される。
そのボールを打つバットだが、木製が基本。
場合によっては、金属製なども許可される。
当然だが、飛距離を伸ばす為の極端な改造などは禁止。
そのような改造バットを持ってグラウンドに入るだけでも、アウトか、退場である。
インフライト
ピッチ(投球)やヒットボール(打球)などが、地面などに触れてない場合、その状態のボールを『インフライト』の状態と言う。
インフライトかどうかの判断は審判に任せられるが、普通は、鳥などの野性動物以外は、審判だろうが、用具だろうが、とりあえず何に当たっても、ボールはインフライトとされる。
ただし守備側選手は、ボールに何度触れようと、他に当てさえしなければ、ボールはインフライト状態のまま。
そしてインフライト状態の打球が守備側選手にキャッチされたら、バッターはアウトになる。
また一定範囲のエリアを飛ぶ、インフライトの打球が、場外に出たらホームランとなる。
ストライクとファールとボール
ピッチャーが投げたボールが、選手にもバットにも触れる事なく、キャッチャーにとられた際、投げられたボールが、ストライクゾーンに収まってたならストライクとなる。
ストライクゾーンは、バッターによって異なる。
それは本塁ベース上にある空間とされ、範囲は、バッターの背丈や、構えかたなどから、審判が判断する。
3回のストライクで、アウトとなり、バッター交代。
バッターがバットを降った場合、空振りならストライク。
空振りでなくとも、グラウンドの一定範囲外にボールが飛んだらファールとなる。
ファールはストライク扱いだが、2回ストライクを出してる場合は、もうカウントは増えない。
ただしバントによるファールは、しっかりカウントされアウトとなる。
打球はファールでないならフェアとなる。
バントはスイングをしないで行われる打撃法とされるが、基準というか、バントか否かの判断は審判に任されている。
バッターがバットを降らず、かつ投球が、ストライクゾーンを離れてたらボールとなる。
バッターに飛んできた投球が、そのままバッターに当たってしまったらデッドボールとなる。
タッグプレイ。フォースプレイ
バッターが、フェアヒットを打ったら、守備側選手はボールか、ボールを収めたグラブを、塁から離れた攻め側選手の体に当てれば、その当てられた選手はアウトになる。
また、打者が走者になった場合に、隣接する塁にいる人達は、押し出される形になる。
そういう、次の塁に必ず走らなければならない状態を『フォース状態』という。
フォース状態の時、必ず行かなければならない、守備側はボールを持って、塁を先に踏む(体のどこかで触れる)だけで、その塁に来なければならなかったプレイヤーをアウトに出来る。
このようなプレイを『フォースアウト』という。
フォース状態になっても、前の塁の者がアウトになれば、フォースは解除となる。
ゲームの流れ
攻め側選手が塁を回って、本塁に到達で1点獲得となる。
ホームランも1点。
さらにホームランを打った時点で塁を踏んでた選手は、本塁まで帰ってこれた扱いとなる。
4ボールで、打者は勝手に一塁へ、フォース状態の場合は、次の選手も当然塁を進む。
デッドボールは4ボール扱い。
3アウトで攻守交代。
それぞれのチームが攻守それぞれを終えると1イニングの終わり。
普通は1ゲーム9イニングまで繰り返した後に、得点を競いあう。
どちらかのチームが、何らかの重度の暴挙などをした場合、『没収試合』となり、スコアは9対0として、暴挙をした側の負けとなる。
ポジション名
ピッチャー(投手)
マウンドの投手板からボール投げる人。
キャッチャー(捕手)
バッターのやや後ろで投球をキャッチする人。
ファースト(一塁手)
セカンド(二塁手)
サード(三塁手)
各塁の守備。
ショート(遊撃手)
だいたいセカンドと共に、二塁の近くとかの人。
レフト(左翼手)
センター(中堅手)
ライト(右翼手)
だいたい、塁より外側を守る人達。
野球用語いくつか
『アピール』
守備側が攻撃側の、規則に反する行為を指摘して、審判に対してアウトを主張する行為。
『イリーガル』と『リーガル』
規則に反してる事をイリーガル、あるいは『イリガリー』。
反していない場合をリーガル、あるいは『リーガリー』と言う。
『ポーク』
塁上に走者がいる時に、ピッチャーが、ボールを舐めるなどの違反をおかした時に、走者が、一塁分進められるというルール。
『バッターランナー』
フェアヒットした後の、塁を踏み、止まるか、アウトになるまでのバッターの状態。
『バッテリー』
ピッチャーとキャッチャーを合わせた呼び名。
『ダブルヘッダー』
1日に連続して行う2試合。
『ダブルプレイ(併殺)』
守備側プレイヤーが連続で攻撃側のプレイヤーをアウトにする行為。
3回連続の場合は『トリプルプレイ(三重殺)』と言う。
『フォースダブルプレイ』
フォースアウトでのダブルプレイ。
また、フォースアウトさせた後、それでフォース状態でなくなったプレイヤーを普通にタッグプレイでアウトにする流れを『リバース・フォースダブルプレイ』と言う。
『ファウルチップ』
バッターが打ったボールが、インフライトでキャッチャーに取られたら、ストライク扱いになる。