目次
ゴルフはどのようなスポーツか
スポーツマンシップが重要
ゴルフというスポーツは、基本的に審判員がいない(コラム)。
だから通常、ルールがしっかり守られるてるかは、各プレイヤーのスポーツマンシップに委ねられる。
もし誰にも気づかれていないからといって違反をするようなプレイヤーがいる場合、ゴルフというスポーツのルールは壊れてしまう。
(コラム)未来のゴルフの審判は広範囲監視システムか
基本的に審判員がいないというのは、おそらく広範囲をゲームフィールドにしているからであろう。
仮に広範囲をカバーできるような監視システムなどを、手軽に置くことができるようなら、この特徴は消えるかもしれない。
クラブとショット
ゴルフは、各自のボールを『クラブ(club)』という道具で打つことで、飛ばしたり転がしたりして、 各コースの目標の穴(ホール)に入れることを目指す競技である。
打った回数は少ない者が、基本的には勝利者となる。
クラブには、飛ばす目的や転がす目的、それぞれに特化した種類があって、各プレイヤーはそれらを(たいてい)14個まで携帯することが許されている。
各プレイヤーの最初のショットを『ティーショット(Tee shot)』。
ホールのあるエリア(グリーン)に乗せるために打つコントロールショットを『アプローチ(approach)』。
グリーン上の球を、ホールに入れるために打つ行為を『パッティング(putting)』という。
だいたいのゴルフ用語
競技者、キャディー、局外者。人
『競技者(Competior)』
対戦しあうプレイヤー。
同じ組で一緒にプレイする人は同伴競技者と言う。
『パートナー(Partner)』
味方サイドのプレイヤー。
『キャディー(Caddie)』
プレイ時に、ルールに従ってプレイヤーを助ける人。
キャディーが持っている携帯品は、全てプレイヤーの携帯品ともみなされる。
1人のプレイヤーに1人のキャディーがつく場合と、複数のプレイヤーが1人のキャディーを共用している場合がある。
複数プレイヤーにキャディーが1人の場合でも、あるプレイヤーの指示で行動している時のキャディーは、そのプレイヤーのキャディーとして扱われる。
『フォアキャディ(Forecaddie)』
球や、前の組の状況を伝えるために配置されている人たち。
『マーカー(Marker)』
競技者のスコアを記録していく人。
たいていの場合、同伴競技者がマーカーになる。
『レフェリー(Referee)』
問題が発生した場合などに、その判定を行う人。
とはいえすべてを監視することは困難。
『オブザーバー(Observer)』
レフェリーを補佐する人。
『オナー(Honour)』
ティーショットを最初に打つプレイヤー。
『委員会(Committee)』
競技(プレー)やルールを管理している人たち。
『局外者(Outside agency)』
プレイヤー自身と、パートナーとキャディと、彼らの携帯品以外のほとんどの人、物、動物のこと。
風は水は局外者とみなされない。
同伴競技者と、同伴競技者のキャディは局外者とみなされる。
ストローク、ロストホール、アドバイス。基本とマナー
『ペナルティ(Penalty stroke)』
罰打とか、1ペナとかいう、ルールによりスコアに付け加えられる打数。
『ストローク(Stroke)』
球を動かすためにクラブで打つ行為。
クラブが球に当たる前に意識的に止めたら、ストロークを行った扱いにはならない。
球を打つつもりのない素振りなどもストロークには含まれない。
『インプレーの球(Ball in play)』
ティーショットで打たれた球は、以降、ホールに入るまで、インプレーの球と定義される。
インプレーの球は、ルールで認められている場合を除いて、クラブで打つ以外の動かし方をできない。
ルール外に触ったり動かしたりしたら、その度に1打プラスとなる。
球の紛失などで、新たに取り替えられた球が、代わってインプレーの球となる場合もある。
『ロストボール(Lost ball)』
基本的には、見失った球を探し始めて5分以上経った場合、その球はロスト(紛失)とされ、見つからない球の代わりに、別の球を打ち直しになる。
当然打ち直しは1ペナ。
また、新しい弾を打つと、その後に紛失した球が見つかったとしても、それはロスト扱いのまま。
『誤球(Wrong ball)』
普通はないが、他のプレイヤーの球を打ったりした場合などは完全無効となり、2ペナとなる。
『アドバイス(advice)』
例えばクラブの選択とか、打ち方などに関して、対戦相手にアドバイス(助言)をしたり、求めたりする行為は禁止されている。
対戦相手以外、例えばキャディとか、パートナーが相手の場合は問題ない。
グリーンの方向とか、ハザードの位置とか、一般に最初から公開されている情報を教えたりするのは、アドバイスとは見なされない。
ティーイングラウンド、OB、フェアウェイ。舞台
『コース(Course)』
委員会が定めている、プレーを行うためのエリア全域のこと。
『ホール(Hole)』
正式には、グリーンに開けられている穴のこと。
ティーングラウンドからパッティンググリーンまでの区域を示す用語としても使われる(その場合はコースと同じような使い方)
『ティーイングラウンド(Teeing ground)』
各ホールにおいて最初に球を打つ場所。
『アウトオブバウンス(Out of Bounds)』
いわゆるOBエリアで、ここに入った球はもうプレイできず、1打ペナの上で、打ち直しになる。
基本はコース外の扱い。
『フェアウェイ(Fairway)』
コース内の比較的整備されているエリア。
『ラフ(Rough)』
コースの境界線の内側にあり、フェアウェイを分断するように配置されている、草が生い茂ってたりするエリア。
『バッティンググリーン(Putting green)』
基本的にパッティングを行うための、ホール周辺のエリア。
バンカー、ウォーターハザード。意図された障害物
『ハザード(Hazards)』
コースに配置されている障害地域。
『バンカー(Bunker)』
芝や土を取り除いて、代わりに砂を仕込み、作られたハザード。
へこみになっていることも多い。
バンカーの中に草などで緑の部分がある場合、そこはバンカーとはみなされない
球がほんの少しでもバンカーに触れているならば、バンカー内にある球と判断される。
『ウォーターハザード(Water hazard)』
コース内にある、海、湖、池、川、排水溝、水路など。
『ラテラル・ウォーターハザード(Lateral Water hazard)』
通常のウォーターハザードでは、境界を示すために打たれている杭の色が黄色で、ラテラルは赤とされている。
違いとしては、ウォーターハザード内にボールが入った時の処理の方法が、ラテラルの方が多い。
カジュアルウォーター、ルースインペディメント。想定外のもの
『穴堀り動物(Burrowing animal)』
生息や潜む目的で、地面に穴を掘る動物のこと。
例えばモグラとかウサギ。
「モグラ」目を退化させて手に入れた謎だらけの生態
「ウサギ」生態系ピラミッドを狩られまくって支える、かわいい哺乳類 『カジュアルウォーター(Casual water)』
雨などで、コース内に一時的にできた水たまり。
『ルースインペディメント(Loose impediments)』
本来想定されていない自然物、例えばコース上に落ちている木の枝とか石とか、動物の糞など(場合によっては雪や氷なども)。
その場に完全に固定されているものや地面に食い込んでいるものたまに付着しているものなどはルースインペディメントとはされない。
砂や土は、グリーン上でのみルースインペディメントとされる。
ハザード以外では、ルースインペディメントは取り除くことができるが、その際に球を少しでも動かしてしまったら、1ペナとなる。
『異常グラウンド状態(Abnormal ground condition)』
カジュアルウォーターや動物など、様々な要因により発生したコース上の穴や、その穴ができる際などにかき出された土など。
とにかく、通常は想定されていない以外の状態で、そこに球が止まった場合などに、プレーの妨げになると定義される。
『アンプレヤブル(Unplayable)』
打つのが困難な状況において、1ペナを受けて救済措置を受けること。
状況によって救済措置には、打ち直しや、すぐ近くにボールを移動させるなどの種類があり、いくつかある場合はプレイヤーが選ぶ。
『ドロップ(drop)』
アンプレヤブルした球などを移動させた場合に、移動させる場所に置く行為。
普通に立った状態から、手を離して落とすのが基本。
マッチプレー、ストロークプレー。競技の形式
ゴルフの試合形式は、ホールごとに打数の少ない者を勝者とし、全て回った後に、一番勝利数が多い者を、ゲーム自体の勝利とする『マッチプレー(Match play)』。
全ホールの合計の(少ない方がよい)打数によって、勝敗を決める試合形式『ストロークプレー(Stroke play)』
以上ふたつの形式が基本とされる。
『マッチプレーの形式(Forms of Match play)』
シングル(1対1)
スリーサム(1対2(2の方はひとつの球を共有))
フォアサム(2対2(各チームでひとつの球を共有))
スリーボール(1対1対1)
ベストボール(1対2(各プレイヤーが球を有し、2はスコアがよかった方がチームのスコアとなる))
フォアボール(2対2(各プレイヤーが球を有し、一番よいスコアの人のいるチームが勝利))
『ストロークプレーの形式(Forms of Stroke play)』
個人競技(各プレイヤーがそれぞれ個々にプレーしていく)
フォアサム(2人のプレイヤーがパートナーとして、ひとつの球をプレーしていく)
スリーボール(1対1対1)
フォアボール(2人のプレイヤーがパートナーとして、しかし個々にプレーし、打数が少なかった方が各ホールでのスコアとなる)