「スノーボード基礎知識」初心者向け、滑り方、ターンの技術用語の説明

オーリートリック

スノボはバランスのスポーツ

 スノーボードはバランスのスポーツと呼ばれる。
揺れる足場にどれだけ立ってられるかとか、そういう話ではなくて、動きながらのバランスである。

 重要なのが、重力、遠心力、空気抵抗、地形や雪質による影響といった、外力に対応する体勢。
滑走のスピードや、体の軸や重心を調整する、上手い動き。
それらの要素全てが合わさったトータルバランスこそが、スノーボードというスポーツの核なのである。

事前準備。身だしなみ

 スノーボードを 行う上でのスタンダードな服装と言えば、ウェアにゴーグル、ニット帽、グローブである。
また、ブーツの紐がしっかり締まっているかはよくチェックしておく。

 ボードを装着する場所は、滑らない平地が理想だが、緩やかな斜面でもよい。

ボードタイプ。アルパイン。フリースタイル

 スノーボードは基本的に、アルパインモデルと、フリースタイルモデルに大別される。

 アルパインは、ターン(曲がる)性能や最大速度を重視した設計。
高密度のポリエチレン素材を使用したり、ボード幅を狭くするなど、様々な工夫がある。

 フリースタイルも用途に応じた様々な設計モデルがあり、実は両タイプの区別はなかなか曖昧。

ターンのテクニック

角づけ。荷重。ローテーション

 スノーボードは、雪上でターンするのを前提に設計されている。
ボードには、基本的に、サイドカーブ、フレックス(曲げ剛性)、トーション(ねじれ剛性)の3つの要素が備わっている。

 ターンをするだけなら、サイドカーブだけでもよいとされるが、フレックスとトーションが作るボードのたわみが、思い通りのターンを描きやすくするとされる。
そういうサイドカーブ+たわみをつくる基本テクニックが、ボードの片側を宙に浮かせ、角度をつける「角づけ」である。
 さらにたわみを活かすのに重要となるのが、ボードにかかる「荷重」と、回転させる動作、「ローテーション」である。
荷重は、ボードに加わる力のこと。

主に、ボードを縦方向にしならせる荷重と、ボードを横方向へひねらせるローテーションを、上手くコントロールする事で、回転半径、つまりロングからショート、ショートからロングという具合に、ターンサイズを切り替えるのである。

サイドウェイスタンス

 ターンにおいて、「スタンス&ポジション」は非常に重要である。

 「スタンス」とは、スノーボードをするための立ち位置や構えの事。
1枚のボードに横乗りする「サイドウェイスタンス」が基本。
サーフィンやスケートボードと形は似ているが、スノーボードだけの特徴として、両足は固定される。

 左足が前になってる場合を「レギュラースタンス」。
右足が前になっている場合を「グーフィースタンス」という。
普通は、軸足が「ノーズ側(前側)」、利き足が「テール側(後ろ側)」となる。
 両足の「ワイズ(幅)」や「アングル(角度)」、「センタリング(つま先とかかとの位置)」、など、 自身の体格に応じて動きやすくバランスの取りやすい位置にセッティングする。
また、スタンスの中心をテール側に寄せる事、その寄せた長さを「セットバック」と言う
セットバックの量は一般的には0〜4cmくらいとされ、それを変えることによって、かなりボードの特性が変化することが知られている。

トゥサイドターン。ヒールサイドターン

 サイドウェイスタンスにおいて、自身のつま先側へのターンを「トゥサイドターン」、あるいは「フロントサイドターン」。
自身のかかと側へのターンを「ヒールサイドターン」、あるいは「バックサイドターン」という。

 トゥサイドターンは、ボードがずれにくいが、滑走時の安定性は低い。
角づけはしやすいが、脚部の可動部分が多いために、不安定になりやすい。
また、前のめりになりやすい。

 ヒールサイドターンは、 角づけがしづらく、ボードがずれやすい。
しかし安定して体重をかけやすく、滑走は安定しやすい。
トゥサイドターンに比べたら、死角が出来やすい。

ポジション。リカバリー

 「ポジション」は、スノーボード上での体勢の事で、なるべく安定した運動がしやすいものが求められる。
バランスを崩した際に、なるべく素早く安定したポジションへと自身を戻す「リカバリー」は重要なテクニックとなる。
むしろスノーボードは、リカバリーの連続のスポーツとも言われるほど。

リーン。リーンアウト

 滑走時の体の軸の傾きを「リーン」という。
ターン時においては、角づけのための動きで、ボードの中心から重心を結んだ線と、雪面との間の角度の事。

 ターン時に、ポジションを崩さないように調整するためのリーン、またはそれにより得られた体勢を「リーンアウト」という。
これはまた、重心と頭を結ぶ線と、体の軸の間の角度を指している。

 リーンとリーンアウトは、ターンによって不安定になりがちなポジションを、安定維持するために、重要かテクニックである。

エッジング。ストローク。カウンターローテーション

 ターンを構成する根本的な運動要素である、角づけと荷重をミックスした動作を、「エッジング」。

 脚部の屈伸運動により重心を移動させ、荷重量を変化させる動作を、「ストローク」。

 大きなズレが必要な停止運動などの際に行われる動きである。ターン方向とは逆方向に体をひねる動作を、「カウンターローテーション」。

スライドアングル。回旋操作

 ローテーションやカウンターローテーションを上手く使い、作ったりも出来る、 ボードが向いている方向と実際に滑走している方向の 角度を「スライドアングル」という。
スライドアングルが大きいほど、ターン時のボードの方向変換を急速に行える。
スライドアングルが小さい時のターンは、大きい時に比べ、緩やかになる。

 スライドアングルを作ったりするような、ローテーションを駆使したボードの回転動作を、「回旋操作」という。

いくつかトリック技。技術

 「ビッテリー」
体を限界まで傾けて滑走する。
ほとんど体を雪面にこするような体勢となるため、派手とされる。

 「オーリー」
テールをバネのように使って、ジャンプする。

 「プレス」
体の軸を極端に移動させる事で、テール側、ノーズ側の一方を浮かせる。

 「スピン」
オーリーやプレスを利用し、行う回転運動。

 「ストレートエア」
斜面などの、地形や、 人工物を利用することにより、オーリーの飛距離や、対空時間を高める。

 「インディグラブ」「ミュートグラブ」
後ろ側の手でトゥサイドエッジ(体の前側のボード側面)を掴む動作をインディグラブ。
前側の手の場合は、ミュートグラブという。