ソーシャル・ネットワーキング・サービス
SNSとは、『ソーシャル・ネットワーキング・サービス(social networking service)』の略称である。
では、ソーシャル・ネットワーキング・サービスとは何か。
それはつまりソーシャル的なネットサービスの事。
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サービスは普通にサービスである。
ユーザー(客)に提供される様々なもてなしとか、楽しみとかである。
ネットワーキングはネットワーク。
ネットワークとは言うなれば、様々な電子機器で、特定のサービスなどを共有するシステムである。
つまりSNSとは、ネットワークを通じて「ソーシャル」を提供してくれるサービスである。
ではソーシャルとは何か。
ソーシャルは「社会」とか「人間関係」とかの意味である。
SNSは、ネットワークを通じて社会を提供してくれるサービスなのだ。
SNSの危険性。なぜ危ないのか
物理的に遠く、精神的に近すぎる
ソーシャル(社会)は、ネットワークがなくても実現出来る。
人類の歴史の中で、インターネットが開発されるまでは、社会というのはなかったなんて、そんなバカな話がある訳ない。
だが、ネットワークを通じたソーシャルは、確実にそれまでのものと違う。
どういう事かというと、SNSにより構築されるソーシャルは、物理的距離は遠いのに、精神的距離はあまりに近い。
SNSは危険と考えたり、気持ち悪いと感じる人がいる。
それはほぼ間違いなく、この、それまでにはありえなかった特性の為である。
騙し騙されやすい
危険度が高いのは確かである。
人間は視覚に最も頼る生物であり、他の何かを知るのに、観察は欠かせない。
つまり物理的な関わりがないと、相手を評価する能力は鈍る。
だがSNSは、その物理的関わりをすっ飛ばして、いきなり精神的に近づくシステムである。
だから関わる相手がどういう人物かわかりづらい。
はっきり言えば騙されやすい。
詐欺師達の狩り場
さらに、物理的繋がりの弱さから、SNSは絶交が容易い。
世の中には、人付き合いがしたいけど、なかなか合う人もいないし、万が一近づいた相手が嫌なやつだったらこわい。
そういう風な心理の人間が大勢いる。
そういう人達にとってSNSは、まさに素晴らしいシステムである。
手軽にお試しで人付き合いが出来る。
しかもプロフィール情報などで、事前情報を得やすい。
そして騙される人の多くがそういう人だと考えられる。
悪党は、そういう人付き合いしたくてSNSを使う人を狙う。
しかも普通に付き合うより騙しやすい。
詐欺師達にとっては、まるでSNSは狩り場である。
デジタル(不連続)ゆえの問題
今は、デジタルは、コンピューターなどの電子機器など、アナログは電気とかを使わないものの意味で使われる事が多い。
しかし実は、デジタルには「不連続的なもの」。
アナログは「連続的なもの」という意味合いもある。
つまり1、2、3の状態しかとれないのがデジタル。
1、2の間で、1.1や1.584などの状態もとれるのがアナログである。
実は世界の根本はデジタル(不連続的)らしいが、その辺りは人間には認識できない領域なので気にする必要はない。
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SNSは全て電子工学技術を背景としているシステム。
そしてそのようなシステムは、(少なくとも現在の技術では)デジタルにならざるをえない。
つまりSNSはデジタルにならざるをえない。
これがかなり大きな問題となっている。
これは知らない人同士でなく、リアルでも知り合いである者同士がSNSを利用する場合の問題点である。
デジタルは、境目がはっきりしている。
例えばグループというのがある。
グループに入れてもらえるか、入れてもらえないかが、SNS上ではかなりはっきりしてしまうのだ。
線引きがあまりにはっきりしてるのである。
それが陰湿なイジメなどに繋がったりしやすいのだ。
また、既読というのもある。
このシステムのせいで、メッセージを見たか、見てないかだ。
「見たかどうかわからない」が通用しない。
ソーシャルメディアとSNSの違い
ソーシャルメディアの方が、かなり広くを指す言葉である。
SNSは、あくまでもソーシャルメディアの中のひとつにすぎない。
SNSは、例えばInstagramやFacebookやTwitterやLINEやmixiのようなサービスであり、言うなればまさにネット上で対話するようなものである。
ソーシャルメディアは、単に情報を発信しあう(共有しあう)サービスの事。
例えば何らかの商品とか店のレビューサイト。
wikiやNAVERまとめのようなナレッジコミュニティ(誰でも編集できる共有の辞書的なもの)。
ブログやニュースサイトなども、間違いなく情報を共有しあうネットサービスであるので、ソーシャルメディアである。
しかし対話でないので、SNSではない訳である。
マスメディア
マスメディアというのもある。
これは、新聞や雑誌、ラジオやテレビなど。
マスメディアは、情報の流れが一方通行である(ユーザーは必ず受け側になる)。
それに対しソーシャルメディアは、ユーザーも送り側になれるシステム。
マスメディアは、情報操作が容易い。
それに比べるとソーシャルメディアは、大量の情報に溢れ、大衆に同じ情報を植え付けるのは難しい。
ただし、誰でも送り側になれる為に、いい加減な情報もかなり多い。
まあどっちも信用しすぎはよくない。