「警察のジョーク」ありえなさすぎるアメリカ、無能すぎる新人

警察は見ている

華麗なる警察の仕事

犯罪者しかいない

 警察の仕事というのは辛いものである。
その事件に関わりがある者ならば、誰かれかまわず疑わなければならないことだってある。
まったく無実の人間をあらぬ疑いで追いつめてしまうこともある。 
それに警察の人たちだって人の子であるのだ。
間違えてしまうことすらある。

 ところが世の中、不思議なもので、警察が犯罪を犯したことのない者を捕まえることは絶対にないのである。

誰を逮捕した?

 凶悪な犯人を六方向から撮った六枚組の写真が完成した。
捜査本部はすぐさま、各地方警察にそれらを配布する。

 それから数日後。
田舎の警察から報告が上がってきた。
「指名手配犯の手配写真、受領完了し、現在の時点までで五人まで逮捕するも、残り一人については目下捜索中。しかし逮捕も時間の問題と思われる」

手が足りてません

 ある刑事が偶然にも指名手配中の凶悪犯と遭遇したが、残念なことに取り逃してしまった。

「これがいったいどういうことかわかってるのか? なぜ取り逃がしてしまったんだ? お前は銃だって持ってたんだろう」
これまでに見たこともないような怒りを見せる上司に対し、刑事もまた同じように怒りを見せて反論した。
「お言葉ですけど、あの場合どうすれば私にやつが捕まえられたって言うんですか? なにせ私の両手は両方とも塞がってたんです。片方は警棒、片方は銃でね」

交通係の仕事

誰が免許をくれるというのか

 やたら下手くそな女ドライバーが駐車場から車を出そうとしていた。
しかしその運転はあまりにもひどい。
壁に車をぶつけたと思ったら、他の車にもぶつけ、駐車場を破壊して回ってから、道路に出てくる。
そして停車していたトラックにぶつかり、とうとう動かそうにも、車自体が動かなくなってしまった。

「奥さん、免許証を拝見します」
交通係が声をかけると、彼女はイラついた様子で返してきた。
「あんたバカじゃないの。今の運転見てたでしょ」

信号の色は三つしかない

 やたら下手くそな女ドライバーが赤信号で止まっていた。
しかし信号の色が青になり、黄色になり、赤になり、そしてまた青になったのに、車は一向に進もうとしない。
後ろからクラクションが鳴りまくる。

 いったいあの女は何をしているというのか。

 交通係は、うるさいクラクションのプレッシャーに負けてついに彼女に声をかけた。
「おい奥さん、いったいどうしたって言うんだ? 気に入った色が出るまで待とうってか」

追い風

 スピード違反の車を交通係が止めた。
ドライバーは人当たりのよさそうな男性で、暴走野郎という感じなどは一切ない。
「ちょっとスピード出しすぎましたね」
そう言う交通係に対して、男は返した。
「追い風が強くってね」

罰はもう十分受けた

 スピード違反の車を交通係が止めて、違反切符を切ろうとした。
しかしそうしようとした時、いきなり後部座席の女性が大声でわめきだした。
「だからあれほど気をつけろって言ったじゃない。まったくあんたったら言うこと全然聞かないんだから。車線はオーバー、信号は無視する、スピード出しすぎる。ほんとバカじゃないの。ほら私の言う通りね、やっぱり捕まったわ。全部私の言った通り」

「この方はどなたでしょうか?」
交通係はすぐに聞いた。
「家内です」と答えたドライバー。
「なるほどね。いいです、もう行って結構ですよ」
結果はさらに続けた。
「もうこれ以上さらに罰を受ける必要はないでしょう」

余罪発覚

 スピード違反の車を交通係が止めた。

「スピード違反ですね。70マイルは出ていたんじゃないでしょうか」
「いや、80はいってたよ」
後部座席の、ドライバーの奥さんらしき人が答える。
「馬鹿野郎が、何正直に言ってやがるんだ」
ドライバーの男が怒りを見せる。
「こうなったら仕方ないじゃないか、だいたいあんた、シートベルトだってつけるの忘れてるよ」
「わざわざそんなこと自分たちから言う必要ないだろうが。このメスブタ野郎が、車から追い出すぞ。クソが」

 自分はそっちのけで喧嘩を始める夫婦に、少々たじろぐ交通係。
「奥さん、ご主人は普段からこのような乱暴な言葉遣いを?」
「いやいやいや」
とんでもないとばかりに彼女が答えた。
「普段はとても優しい方なんですよ。だけど酒に酔った時だけはどうしようもなくて」

君は運がなかった

 スピード違反の車を交通係が止めた。

「あのさ、ちょっと待ってくれよ。どう考えてもスピード違反してたの俺だけじゃねえだろうが。ていうかもっとガンガンガンガン飛ばしてたやついっぱいいたぜ。なんで俺だけ取り締まるんだよ。おかしいだろうが。不公平だよ」
ぶつぶつと文句を言うドライバーに、交通係はあっけらかんと聞いた。
「君は、釣りの経験はあるかね?」
「釣り? ああ、あるけど」

 交通係はニヤリとした。

「では君は釣りをする時、わざわざ釣り場の魚を全て捕まえるのかね?」

恐ろしい男

 スピード違反の車を交通係が止めた。

「免許証を拝見します」
「んなもん持ってねいよ」
「無免許運転だぞ。おい、じゃあ、これはあんたの車なのか? 車検証は?」
「盗んだ車だし、そんな事知るかよ。いや死体になってるとはいえ、持ち主がまだトランクにいるから、盗んだとは違うのか」
「お前、その持ち主を。なんてことだ」

 とにかく無線で、交通係は応援を呼んだ。
報告を聞いてすぐさま駆けつけてきたベテラン刑事。

「無免許運転だそうだな」
「免許証は、はい」
懐からすぐにそれを出した男。
「これは盗んだ車なんだってな」
「いや、普通に私の車ですよ。車検証もほら、名義も私の免許証と同じですよ」
まさしくその通りだった。
「トランクに死体があると聞いたが」
「いや、何も入ってませんけど、ほら」
あっさりトランクを開けた男。
確かにそこには空っぽ。

「妙だな。交通係のやつ、君が無免許運転で、車強盗で、死体がトランクにあるんだと言ってたんだが」
男は呆れ顔で言った。
「それはとんでもない嘘つき野郎ですね。もしかして、私がスピード違反だとも言ってませんでした?」

警察の真実?

現実の悪党

 警察署長と話す機会のできた市民が、 刑事ドラマなどで気になっていたことを尋ねてみた。
「あの、テレビとか映画とかに出てくる悪党って、すっごくずる賢い奴らが多いですけど、本当の悪党もあんなに狡猾で賢いんですか?」
「いやいや、現実ではそういうことはないよ」
警察署長は笑顔で答えた。
「現実の悪党ってのはたいていマヌケだ。だが警察の方も同じくらいマヌケだから、ちょうどいいってわけだ」

ミステリーはファンタジーか

 現実の事件を解決する警察官たちも、フィクションのミステリー小説やドラマを楽しんだりすることもあるという。

 あるところに、大のミステリー小説好きのベテラン警部がいて、漫画ばかり読んでいるという若手刑事に対し、お薦めの一冊を紹介してみた。
 そして後日、警部は感想を聞いた。
「どうだった? 面白かったかね、あの小説」
「いや、申し訳ないですが」
刑事の反応はあまりよくなかった。
「まあ、よくあるファンタジーですね。最後に犯人がちゃんと捕まったりとか」

CIA対FBI対LAPD

 CIA、FBI、LAPD(ロス市警)の中で、最も優れた組織と言えるのはどれか。
これに疑問を持ったアメリカ大統領が、その権力を使って、実際にはどうなのかを確かめてみることにした。

 アメリカ大統領は、自身の権限により、CIA、FBI、LAPDの者たちを一同に集め、森に放った1匹のウサギを先に捕まえた者が勝ち、というゲームをやらせてみたのだ。

 最初、CIAが森へと入っていった。
大量のスパイを放ち、木の上から穴倉まで、森の中の生物が存在できる場所という場所を探しに探した。
そうした調査を3ヶ月ほど続けた後に、彼らは自信をもって結論した。
「ウサギはその森にいない」

 二番手はFBI。
しかし数週間の地道な調査にも関わらず、なかなか成果は上がらない。
そこでFBIは、気でも狂ったのか、森に火をつけ、そこに住む生物をウサギもろとも全滅させた。
それから彼らは、「出火元はうさぎ」と報告した。

 最後の挑戦者はLAPD。
彼らの捜査時間はほんの数時間程度だった。
森に入って数時間程度してから、ボコボコに殴られて傷だらけのタヌキを抱えて、彼らは出てきた。
哀れなタヌキは、もう自暴自棄になって叫んでいた。
「オーケー、わかった、わかったって。ああ、そうだ、俺がウサギだよ、そうだよ。そういうことでもういいから」