ハエのために貴族を集めたローマの詩人
古代ローマの詩人ウェルギリウスは、飼っていたハエが死んだ時に、その葬式の規模をトンデモなく大きくした。
多数の貴族を参列させ、弔文は、政治家のマイセナスに読みあげてもらった。
その遺体は ローマのエスキリン丘にある家から、教会にまで盛大に運ばれた。
この一匹のハエのための壮大な葬式は、怠けてばかりの貴族達へのあてつけだったという説がある。
一分を億ドルで買ったローマ皇帝
西暦68年。
ローマのウィテリウス皇帝は、20世紀末くらいの価値にして2億5000万ドルもの大金を使い、あるものを買った。
それは、わずか一分間という時間である。
ゴール地方のフラーメン司祭は、春という季節の始めと終わりを決める権限を持っていた。
ウィテリウスは、この司祭に、本来予定していた時間よりも、春を一分だけ延長させた。
当然の話だが、明らかに、なんてことのない一分の延長を宣言するだけで、大金をもらえたフラーメンは大喜び。
一方、ウィテリウス皇帝も、「他の誰も買うことができないものを買ってやったぞ」と上機嫌だったという。
チップに城を用意したフランス国王
1520年。
フランス、スウィリーのル・コウドレー・モンペルシェル城の城主だったギヨーム・ポワイエは、偽造罪によって、その城を没収された。
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そして規則により、その城は国王に引き継がれた。
それは、その城の引き継ぎがあった、まさにその日の朝の事。
城に入った国王が外套を脱ごうとした時に、ひとりの従僕が手伝った。
国王は、従僕にチップを渡そうとするも、この時、コインを持っていなかった。
そこで、国王はなんとポケットから、手に入れたばかりの城の権利書を取り出し、チップ代わりとしたのであった。
生きてる自分の葬式を行った投機家
マサチューセッツ州の生まれであるティモシー・デクスターは、投機家として、ひと財産儲けたが、同業者達からは、嫌われていたという。
しかし彼は、稼いだ金を慈善事業などに使い、人々の尊敬をだんだんと集めた。
だが、それでも、本当に自分はみんなから好かれているのか、と不安だった彼は、ついには大金をかけて、自分の葬式を演出。
有名な牧師、豪勢な棺桶、葬式の宣伝チラシまで用意した。
結果どうなったかというと、ニセ葬式に集まった群衆は、みんな悲しそうに涙を流し、それを見た彼は、大いに満足したという。
14日しか幸福でなかったらしいコルドバ王
スペインのコルドバ王だったアブデル・ラーマン三世という人は、ある時、 自分の生涯を振り返り、こんなことを言ったという。
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「私の輝かしい46年の治世で、真に幸福だと思った日は、わずか14日だった」
王であった彼が保有していた資産は1兆円以上。
美女ばかり6321人のハーレムと、彼女らとの618人の子供。
幸福な14日とは、いったいどんな14日だったのだろうか。
チワワにダイヤモンド。ゾウには黄金
エチオピアのハイレ・セラシエ皇帝は、ペットのチワワに、ダイヤモンドの首輪を送った。
という話を聞いて奮起したのが、インドのバロータ王であった。
彼は、自分の愛情はもっとすごいと、飼っている象一匹一匹に、大層な黄金の鎖をつけて、ヒンズー教の礼拝に出かけたのだという。
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世の中には、「愛は金で買えない」なんて言う人がいる。
しかし、実際に金を持っているバロータ王の意見は違っていたようである。
引きこもってる内に死んだ裕福な兄弟
1947年3月頃。
アメリカ、ニューヨークの、とある三階建ての家で、ホーマー・コリアー、ラングリー・コリアーの、兄弟の遺体が発見された。
コリアー兄弟は、裕福な医者の家に生まれたが、両親が離婚した後、育ててくれた母が死んでから、職を捨てて、俗世間から離れた生活を続けていたのだという。
どうも、兄のホーマーは、目が見えず、体も不自由だったようで、弟が世話していたらしい。
しかしある時、泥棒に対しての罠に、自らがかかってしまい、その弟ラングリーも、動けなくなってしまった。
そして二人は、そのまま人知れず餓死してしまったようだった。
兄弟は、かなりの財産を保有していたはずだが、結局その金は見つからなかった。
ただ、例によって、親戚を自称する者が大勢現れたという。
酒の噴水を演出したイギリス貴族
イギリスの貴族、エドワード・ラッセル公は、サプライズ好きで、 よくパーティーで、とんでもない催しをするのが、評判の人物であった。
「イギリス」グレートブリテン及び北アイルランド連合王国について
1977年10月25日。
彼は自宅で開いたパーティーで、6000人の招待客をもてなすのに、噴水を使った。
彼は、わざわざこの日のパーティーのために、噴水の水を全て抜いて、かわりに、樽25個分のブランデーをぶちまけ、そこにさらに、レモン25000個と、砂糖590kgを加えたのだった。
この、文字通り浴びるような酒の噴水は、招待客に大ウケしたという。