「音楽の基礎知識」大事なこと、楽譜の読み方、音楽用語だいたい一覧

音楽の基礎

メロディ、リズム、ハーモニー。音楽を作る三大要素

 基本的に音楽というものを構成する要素は、『旋律せんりつ(melody。メロディ)』、『調子(rhythm。リズム)』、『和声わせい(harmony。ハーモニー)』の三要素とされている。

 メロディは、音の連続と言える。
最も根本的な骨組みのようなものだ。

 リズムは、音の高低とか強弱とかの流れの周期。
メロディーと組み合わさりそれに特徴を与える、設定されたルールのようなもの。
つまりリズムというルールに則って、メロディーという骨組みが築かれていくものが、音楽である。

 ハーモニーは、いくつも重なりあったり、混じりあったりする音の響き。
それだけでは単調だったりするリズムとメロディだけの音楽に、味付けされるスパイスだ。
これはある意味で最も重要である。
ハーモニーの付け方次第で、ある曲は明るくも暗くもなる。

オクターブ。ドレミファソラシドの集まり

 音の高低、『音域(pitch extent)』は、周期的な『ドレミファソラシ(CDEFGAB。ハニホヘトイロ)』で設定されていることが多い。
ドレミファソラシは、実際にはさらに細かく分けられることもよくある。

 また、ドレミファソラシの一周期を『オクターブ(octave)』という。

 音というのは実際的には空気などの振動である。
そして、あるオクターブのドの音の振動数をaとすると、その一つ上のオクターブのドは2aとなる。
各オクターブの関係はそのようなもの。

 実際にはオクターブ1のドは、オクターブ2のドは異なる音であるが、 同時に響かせた時にかなり調和し、人の耳にはほとんど同じ音に聞こえるので、実用的に、高さが違うだけの同じ音としている。

全音階、ドレミファソラシのスケール

 
 音域(音の高低)の差を『音程おんてい(Pitch)』という。

 ピアノの分け方は代表的ともいえ、それでは1オクターブ内の音は基本的に、「ド、ド#、レ、レ#、ミ、ファ、ファ#、ソ、ソ#、ラ、ラ#、シ」、あるいは「ド、レ♭、レ、ミ♭、ミ、ファ、ソ♭、ソ、ラ♭、ラ、シ♭、シ」の12個に分けられる。
それらの間の音程を『半音(semitone)』と言い、半音二つ分を『全音(whole tone)』と言う。

 「#(sharp。シャープ)」や「♭(flat。フラット)」のつかない音は、ピアノの白鍵盤の音であり、「幹音かんおん(natural tone)」。
ピアノの黒鍵盤にあたる他の音は「派生音(derived tone)」という。

 ある音より半音高い音は#、低い音は♭で表せれる。
例えばド#はレ♭でもある。

 ピアノでは、例えばファ♭は普通にミを使うが、実際には、ミはファ♭とは異なる音で、ミ#もファとは違うとされる。
しかし人間の耳では区別が難しく、実用上はあまり問題ないので、ピアノはむしろ簡潔さを追求しあの構成になったとされている。

 実際的にはともかくとして、鍵盤的に同じになる音を「異名同音(enharmonic。エンハーモニック)」という。

 ドからレは全音。
ミからファは半音の関係だが、どれも#や♭のつかない基本的な音としているのがドレミファソラシとも言える。
ピアノは構成的には「全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音」となっているが、これは『全音階(diatonic scale)』と呼ばれ、通常我々の耳には心地よい流れに聞こえるのだという。

 全音階のスタンダードは、普通にドから始まるもので、それは『長音階(major scale。メジャースケール)』という。
ラから始まる『短音階(minor scale。マイナースケール)』もよく使われる。
一般的にはメジャースケールは陽気、マイナースケールは悲しい感じとされている。

 また、ドレミファソラシは1オクターブ内に七つの音を含む『七音音階(Seven-tone scale)』の一種である。

短、長、完全。キー(調)の音

 音程は度数でも表す。
基準とする音があり、それと同じ音が一度であり、変化に応じて度数が変わっていく。
ピアノにおけるド、レ♭、レ、ミ♭、ミ、ファ、ソ♭、ソ、ラ♭、ラ、シ♭、シは、基準とした音から「完全1度、短2度、長2度、短3度、長3度、完全4度、減5度、完全5度、短6度、長6度、短7度、長7度」というふうに考える。

 ドを基準にすると、完全と短、長が使われるのはなぜか、雰囲気は掴みやすい。
(ドを基準にしているなら)シの次の(次のオクターブの)ドは「完全8度」となるわけである。
さらに、この度数表記は鍵盤が続く限り、永遠に続けられる。

 ある音を基準とした全音階などの範囲は、「調性(tonality)」のある領域とされる。
調性のある音の組み合わせは『調(key。キー)』と呼ばれ、例えばト音(ソ)を基とした調を用いた曲は、『ト音調』と呼ばれたりする。

 途中でキーが変わる曲もあるが、そういう場合のキーの変化を『転調(modulation)』という。

楽譜の構成。読み方の決まり

音符の長さと連続

 音楽を構成するメロディ、リズム、ハーモニーなどの要素を音を表す『音符おんぷ(note)』などの『音楽記号(music symbol)』
羅列られつで表現したものを『楽譜がくふ(Musical score)』という。 
楽譜は、縦が音域で、横が時間軸を表している。

 音符は、『全音符(whole note)』というのを基準に、全音符の1/2の長さの『2部音符(half note)』
全音符の1/4の長さの『4部音符(quarter note)』
全音符の1/8の長さの『8部音符(eighth note)』
全音符の1/16の長さの『16部音符(sixteenth note)』
全音符の1/32の長さの『32部音符(thirty-second note)』

 また、『休譜きゅうふ(rest)』というのもあり、これは、それが示す期間内の音を休ませる(止める)というもの。
休譜も、全音符と同じ長さの『全休譜(whole rest)』を基準に、1/2、1/4……というようになっている。

 また、全音譜の倍の長さ分の『二全音符(double whole note)』、あるは『大休符(measure rest)』というのもある。

 さらに、音符や休譜の隣に小さな点を書いたものを『付点音符ふてんおんぷ(dotted note)』という。
これは、元の音符の1.5倍(元の音符+その1/2の長さの音符)の意味。
さらに小さな点が二つついた『複付点音符(double-dotted note)』は、元の音符の1.75倍(元の音符+1/2の長さ+1/4の長さ)の意味。

 また、通常二分割したり四分割したりする(四分を八分に分けたり、八分を十六分に分けたりする)場合に、三分割、五分割、七分割した場合には、連続する音符の下に数字を書いて、それを表し、『3連符(triplet)』、『5連符(quintuplet)』、『7連符(septuplet)』という。
例えば「タン、タン」のところを7連符では、「タ、タ、タ、タ、タ、タ、タっ」というふうになる。

 付点音符を分割する場合は三つになるが、それをあえて二分割する意味の『2連符(duplet)』というのもある。
音符サンプル

五線譜。シャープ、フラット、ナチュラル

 普通五本の平行線の図に音の記号を書き、平行線群との位置関係から音の高さを表す。
五線で表現しきれない高さの音を、別に線を付け加えて、書くこともあるが、このような付け加えられる線は『加線かせん(added line)』という。
基本的には五本の線である楽譜は『五線譜ごせんふ(five-lined staff)』と呼ばれる。

 たいていのジャンルの音楽は、五線譜で書き表せれる。

 また基本、五線譜は、全音階向けだが、『嬰記号えいきごう(シャープ)』や『変記号(フラット)』を挟むことで、半音上げや下げを示せる。
さらに、半音二つ分の上げ下げを指定する「重嬰記号じゅうえいきごう(ダブルシャープ)」や、「重変記号(ダブルフラット)」もあり、これら音の変化を表す記号は、「変化記号(modulation symbol)」と呼ばれる。

 それまでの変化記号の効力を一気に消し去る『ナチュラル』という記号もある。

大譜表。総譜、パート譜。一線譜

 音域の広い楽器を使ったり、同系統の楽器の音色を重ねて奏でたりする曲の楽譜は、二つの五線譜で書かれることがある。
その場合二つの五線譜が同じ時間帯のものであることを表すために{}記号で囲まれたりする。
そういうのを『大譜表だいふひょう(great staff)』という。

 複数の楽器を使う曲では、各楽器の譜表をまとめたものを『総譜そうふ(score)』。
各楽器のパート(部分)ごとに分けた楽譜を『パート譜(part score)』という。

 また、音域を気にしないでリズムだけを表す楽譜は、一本の線だけで書かれるため、『一線譜(one-line staff)』と呼ばれる。

小節を区切る線

 主に楽譜のわかりやすさのために、曲をいくらかに区切った、一つ一つの区間を『小節しょうせつ(bar)』という。
仮にリズムやメロディーがかなりハチャメチャな曲であっても、普通は一定区間ごとの小節に区切ることは可能。

 譜面上(楽譜上)では、小節の終わりは、『縦線じゅうせん(bar-line)』と呼ばれる、 五線譜を貫いているような縦の線で表す。
小節線とも呼ばれる縦線は、通例では、楽譜上で上から下への直線状に並ぶように書かれる。

 縦の線が二重にひかれた『複縦線ふくじゅうせん(double bar)』は、次の小節から、リズムやメロディーなどがはっきり変更されることを意味する。

 複縦線の二本目の線を太く書いた『終止線しゅうしせん(great double bar)』は曲の終わりの意味。

タブ譜。ギターのダイアグラム

 音符でなく、文字や数字を使って音楽を表現する楽譜を『タブ譜(tablature)』という。
タブとはタブラチュアの略で、ラテン語のtablatura(一覧表)が語源とされる。

 今は、弦に見立てた六本の平行線で描かれるギターのための楽譜がタブ譜と呼ばれることも多い。

 ギターの音色は、『コード(chord。和音)』であることが多い。
コードは、特定の弦を各指で押さえる組み合わせで決定するが、 どの指がどの弦を押さえるかを表している図を『ダイアグラム(diagram)』という。
ダイアグラムは、ギターの弦と、『フレット(Fret)』と呼ばれる区切りを線で表現し、指で押さえる位置や、ミュート弦(音を出さない弦)などを記号で表している。

ト音記号、ヘ音記号。ト長調かホ短調か

 五線譜の左端には通常、『音部記号おんぶきごう(Clef)』というのが描かれている。
今はたいていが、『ト音記号(G clef)』か『ヘ音記号(F clef。)』である。
これらは、五線譜上において、起点となる音の位置を指定する記号である。
音記号サンプル
 仮に2オクターブ(ドレミファソラシドレミファソラシ)の曲があるとする。
通常、ト音記号は(ドレミファソラシドレミファ(ソ)ラシ)の(ソ)の五線譜上の位置を示す。
また、ヘ音記号は(ドレミ(ファ)ソラシドレミファソラシ)の(ファ)の位置を示す。

 下から二線目を(ソとして)指定したト音記号は「ヴァイオリン記号」、あるいは「高音部記号」。
下から四線目を(ファとして)指定したヘ音記号は「バス記号」、あるいは「低音部記号」とも呼ばれる。 

 音部記号は、加線などが一般化する以前に発明されたようで、その頃には、とにかく五線譜から音符がはみ出ないようにするために重要であった。

 音部記号には、1オクターブ上げか、下げかを示す小記号がついている場合がある。
それらがついてる場合は、そのまま、通常よりオクターブを上げるか下げるかする。

 また、音部記号についているシャープ(半音上げ)は、楽譜全体に有効となる(途中で挿入されてるものの有効範囲は普通、一小節のみ)。

 音部記号は曲のキー(調)を示しているとも言える。
例えば、音部記号の隣、五線譜上のヘ音(ファ)の上にシャープがあれば、その曲は「ト長調」か「ホ短調」とされる。

 同じ表記で二つあるのは、単に採用している音階の違い。
ドレミファソラシ以外に、ラシドレミファソもよくある。

拍子記号。単純、複合、混合

 楽譜には『拍子記号びょうしきごう(Time signature)』というのも書かれている

 「4/4拍子」は、その楽譜は、四分音符を一拍として、一小節が四拍であるという意味。
「2/4拍子」は、四分音符を一拍として、一小節が二拍。
「3/2拍子」は、二分音符を一拍として、一小節が三拍。
つまり「y/x拍子」は、x分音符を一拍として、一小節がy拍の意味。

 例えば4/4や2/2、3/4や6/8などは同じ長さであり、実質的に拍の感じかたが違うだけ。

 さらに、2拍子、3拍子、4拍子は「単純拍子(simple time signature)」。
6/8(2+2+2/8)というように、6拍子、9拍子、12拍子のような同じ単純拍子が三つが合わさってると考えられるものは「複合拍子(compound time signature)」。
11/8(4+4+3/8)みたいに、異なる単純拍子が合わさっているのは「混合拍子(Mixed time signature)」という。

 今は、曲の演奏速度を計るための『メトロノーム(metronome)』という機械があり、拍子速度を感覚的にも学びやすい。

ダ・カーポ。コーダ、フィーネ

 『ダ・カーポ(da capo。D.C)』の記号があれば、そこから、一旦楽譜の初めに戻る。

また、『ダル・セーニョ(dal segno。D.S)』の記号は、セーニョ(記号)が設定された部分に戻る。
五線譜において、セーニョ記号というのが書かれているところである。

 ダ・カーポや、ダル・セーニョで反復した(繰り返された)場合に、「コーダ(coda)」という記号で囲まれている部分があれば、そこは飛ばす。
また、反復後に「Fine(フィーネ)」という記号に到達したら、そこで曲自体が終わりとなる。

代表的な音楽用語リスト

 ある曲がどのようなものであるのかを示す言葉は大量にある。
だいたいがイタリア語である(ここでも表記がなければイタリア語)。

アレグロ、ストリンジェンド、レント。速度の用語

『アダージョ(adagio)』
慎重にゆるやかに

『アッチェレランド(accelerando。accel)』
徐々に速く

『ア・テンポ』
もとの速さで

『アレグロ(allegro)』
快活に速く

『アンダンテ(andante)』
ゆっくりと歩くような速さで

『イン・テンポ(in tempo)』
一定の速度で

『ヴィヴァーチェ(vivace)』
活発に速く

『グラーヴェ(grave)』
重々しくゆるやかに

『コン・モート(con moto)』
動きをつけて

『ストリンジェンド(stringendo)』
徐々に勢いよく

『センツァ・テンポ(senza tempo)』
あまりテンポに拘らず自由に

『テンポ・ア・ピアチェーレ(tempo a piacere)』
テンポはお好きなようにどうぞ

『テンポ・ジュスト(tempo giusto)』
正確に一定速度で

『テンポ・ルバート(tempo rubato)』
テンポを好きな加減で

『ピウ・モッソ(piu mosso)』
今までより速く

『プレスト(presto)』
非常に速く

『メノ・モッソ(meno mosso)』
今までより遅く

『モデラート(moderato)』
ほどよく、中くらいの速さで

『ラルゴ(largo)』
幅広く緩やかに

『リタルダンド(ritardando。rit)』
徐々に遅く

『リテヌート(ritenuto。riten)』
すぐ速度を落とせ

『ラッレンタンド(rallentando。rall)』
徐々にゆるやかに

『レント(lento)』
ゆるやかに遅く

クレッシェンド、フォルテ、ピアノ。強弱の用語

『アッラルガンド(allargando)』
幅広く、テンポは弱めながら、音は徐々に強く

『クレッシェンド(crescendo。cresc)』
徐々に強く

『スフォルツァンド(sforzando。sfz)』
かなり強く

『スモルツァンド(smorzando)』
テンポも音も、徐々に弱めていく

『ディミヌエンド(diminuendo。dim)』
徐々に弱く

『フォルテ(forte。f)』
強く

『フォルテ・ピアノ(forte piano。fp)』
強く、それからすぐに弱く

『ピアノ(piano。p)』
弱く

『リンフォルツァンド(rinforzando。rfz)』
急激に強く

アジタート、カンタービレ、コンブリオ。雰囲気の用語

『アジタート(agitato)』
落ち着きなく激しく

『アパッショナート(appassionato)』
情熱的に

『アマービレ(amabile)』
愛らしく

『エスプレッシヴォ(espressivo)』
表情豊かに

『エネルジーコ(energico)』
力強く

『エレジーアコ(elegiaco)』
悲しげに

『カプリッチオーソ(capriccioso)』
気ままに

『カンタービレ(cantabile)』
歌うように

『グラツィオーソ(grazioso)』
優雅に上品に

『コモド(comodo)』
気楽に快適に

『コン・ブリオ(con brio)』
生き生きと

『ジョコーソ(giocoso)』
楽しげに

『スケルツァンド(scherzando)』
おどけた感じで

『トランクィッロ(tranquillo)』
穏やかに

『ドルチェ(dolce)』
甘くやわらかに

『ブリランテ(brillante)』
輝かしく華やかに

『マエストーソ(maestoso)』
堂々と

『ミステリオーソ(misterioso)』
神秘的に

『メスト(mesto)』
悲劇的に

意味を付け加えるための用語

『アッサイ(assai)』、『モルト(molto)』
単語の前後につけると、その単語の意味を強める付加語。
例えばモルト・アレグロで、非常に活発に、となる。

『~イーノ(~ino)』、『~エット(~etto)』
どちらも速度などを表す単語につき、その意味を弱める接尾語。
例えば「アダージェット(adagietto)」は、アダージョよりもやや速くの意味(ゆっくりという意味が弱められるため)。

『~イッシモ(~issimo)』
非常に、きわめて、という意味を付け足す接尾語。

『クワジ(quasi)』
二つの単語の間につける付加語。
例えばアレグロ・クワジ・グラーヴェは、グラーヴェのようなアレグロで、というようになる。

『スービト(subito)』
すぐに、という意味を付け足す。

『メッゾ(mezzo。m)』
単語に付け足し、「中くらいの」というようなニュアンスを与える。

トリル、ハーモニクス、ユニゾン。奏法

『アタッカ(attacca)』
止まらず続けて演奏する

『アルコ(arco)』
弦楽器において、専用の弓で弾く奏法。

『アルペッジョ(arpeggio)』
和音を上か下から、順に奏でる

『ヴィブラート(vibrato)』
ある音を震わせて演奏する

『カデンツァ(cadenza)』
伴奏をほとんど伴わない独奏部分の演奏

『グリッサンド(glissando。gliss)』
高さの違っている二つの音を、滑らせるように演奏する

『コッラ・ヴォーチェ(colla voce)』
歌にテンポやリズムを合わせて演奏する

『コル・レーニョ(col legno)』
弦楽器において、弓の木の部分で弦を打つように、あるいはこするように演奏する

『スタッカート(staccato。stacc)』
ある音を通常よりも短く切って演奏する

『スピッカート(spiccato)』
弦楽器において弓の弾力を利用して、音を切り離しながらする奏法

『スル・ジー(sul G)』
よく「G線上」と呼ばれる弦楽器の「ト音弦(G線)」で奏でる奏法。
バイオリンにおいては、G線は最も低い音域をだす弦

『ソロ(solo)』
単独での演奏

『ターン(turn)』(英語)
ある音を基準に、回転するような演奏

『テヌート(tenuto)』
音の長さを十分に保って演奏する

『トゥッティ(tutti)』
全員での演奏

『トリル(trill)』(英語)
ある音と、それよりも2度上の音を素早く反復させる

『トレモロ(tremolo)』
音を素早く反復

『ハーモニクス(harmonics)』(英語)
弦楽器において弦の特定の場所に指を置いたりして、通常とは周波数の異なる音(基本高い音)を出す奏法

『ピッツィカート(pizzicato。pizz)』
弦楽器において、指で弦を弾く奏法

『プラルトリラー(pralltriller)』(ドイツ語)
ある音と、それより2度上の音を一回反復させて演奏する。
トリルの一回だけ版

『マルカート(marcato)』
一音一音を、はっきり強調して演奏する

『モルデント(mordent)』(ドイツ語)
ある音と、それより2度下の音を一回反復させて演奏する

『ユニゾン(unison)』(英語)
複数の楽器や歌声を、同じ音やメロディで奏でる

『レガート(legato)』
複数の音を繋げ、なめらかに演奏する
楽譜においては、同じ高さの音を繋ぐ「タイ(tie)」と、「スラー(slur)」という記号がある。
タイとスラーは英語。

ルネサンス、バロック、古典、ロマン。音楽の時期

 特にヨーロッパの音楽は、その時期によっていくつかの区分がある。

『ルネサンス音楽』15世紀~16世紀。
『バロック音楽』17世紀初頭~18世紀中頃。
『古典派音楽』18世紀中頃~19世紀中頃
『ロマン派音楽』19世紀

 名称は単に時期だけを指している。
例えばルネサンスとは、14世紀ぐらいのイタリアから起こった、古代文化の再生思想や運動であるが、 普通にルネサンス音楽と言った場合は、古代音楽の復興したものとかではなく、単にルネサンス期の音楽というだけの意味。
 

エチュード、オペラ、スケルツォ、ソナタ、ロンド。形式とジャンル

『アンプロンプチェ(impromptu)』(フランス語)
即興曲

『インテルメッツォ(intermezzo)』
複数楽章の曲などで、合間に挟まれる短い楽章

『ヴァリエーション(variation)』(英語)
変奏へんそう」と訳される、リズムやテンポなど様々な要素が次々と変化し、それらが連なっていく形式

『エチュード(etude)』(フランス語)
基本的な演奏技術などを習得するための練習曲

『オーバーチュア(overture)』(英語)
序曲じょきょく」と訳される、複数曲の流れがある形式の場合に、最初に演奏される曲

『オペラ(opera)』
歌劇かげき」と訳される、様々な音楽に加えて、演劇を交えた演出の総合芸術。

『カノン(canon)』(フランス語)
「対位法」という、複数メロディを組み合わせ作る作曲技法で作られた曲

『コンチェルト(concerto)』
協奏曲きょうそうきょく」と訳される、独奏楽器と管弦楽器による複数楽章の形式。
特に独奏者の技巧が重要視される。

『シンフォニー(symphonie)』(ドイツ語)
交響曲こうきょうきょく」と訳される、複数の楽章からなる管弦楽器の形式。
クラシック音楽において最も重要な形式とも言われる。

『スケルツォ(scherzo)』
三拍子の快活な曲。
あるいはふざけた感じの曲

『ソナタ(sonata)』
古くは単に器楽曲(楽器演奏曲)の形式のことだったが、この形式を含む複数楽章の曲も、ソナタ形式と言われたりする

『ノクターン(nocturne)』(フランス語)
夜想曲やそうきょく」と訳される、ゆったりとしたテンポの哀愁漂う曲

『フーガ(fuga)』
複数パートによる同じメロディが繰り返される形式

『プレリュード(prelude)』(英語)
前奏曲ぜんそうきょく」と訳される、何らかの導入に演奏される曲だが、単体のタイトルとして作られることも多い

『ポロネーズ(polonaise)』(フランス語)
気高い感じの舞踊曲

『メヌエット(menuett)』(ドイツ語)
穏やかだったり、優雅な感じの宮廷舞踊曲

『ラプソディー(rhapsody)』(英語)
狂想曲きょうそうきょく」と訳される、様々な要素が自由な形式。
民俗学的な色彩や物語風な内容が 設定されていることが多い。

『レクイエム(requiem)』(ラテン語)
死者のため、神に祈るための曲

『ロンド(rondo)』(英語)
メイン部分が何度か反復され、その間に異なるサブ部分がはさまれる形式

『ワルツ(waltz)』(英語)
のどかな田舎を感じさせるような舞踊曲。

 実際にはそれほど正確な意味にこだわらずに、名称が用いられる場合も結構ある。
音楽という芸術は、厳密さとか正確性より、フィーリングとノリと愛なのである。