「フランス」芸術、映画のファッションの都パリ。漫画、音楽、星

フランス

パリ。セーヌ川と広場の都市

 フランスの首都はパリである。
地理的には、「セーヌ川」で分割されていて、それぞれの区域を「リーブ・ドロワット(右岸)」と「リーブ・ゴーシュ(左岸)」と言う。
また中央辺りのセーヌ川内部には、「シテ島」、「サン・ルイ島」がある。

 パリは広場の都市とも称されるくらいに、有名な広場が多い。
「シャンゼリゼ広場」、「コンコルド広場」、「サン・ミッシェル広場」、「バスティーユ広場」など。
そしてそれらの広場から、放射状に道路が延びる形になっているという。

 パリはまた、「エルメス」、「ルイ・ヴィトン」、「シャネル」など、 世界的に有名なファッションブランドの都市でもある。住人も基本的なオシャレな人が多いと言われる。

芸術の都の美術館

 パリは芸術の都とも言われるが、 それだけで美術館が多くあるという。
「ルーヴル美術館」や、「ポンピドゥー・センター(ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター)」は、特に規模が大きく有名であろう。
他に、「ドラクロワ美術館」、「ロダン美術館」、「ピカソ美術館」など、 芸術家個人の作品 をテーマにしている専門美術館もある。
画家や彫刻家のアトリエを、そのまま美術館にして公開しているものも多いという。

ノートルダム大聖堂

 シテ島の「ノートルダム大聖堂」は、フランスという国の象徴の一つであり、カトリックにとっても重要な寺院である。

 ノートルダム(我らが貴婦人)とは、聖母マリアのこととされる。
そしてキリスト教カトリックは、フランスで最も信者が多い宗教でもあるから、その大聖堂はなおさら特別なのだ。

汚かった都市

 日本の暮らしに慣れていると、パリに来た場合、公共施設のトイレの数の少なさに苦労するかもしれない。
実はパリは、現在我々が考えるような公共トイレに関して、歴史が浅いのだという。

 それに実は、ナポレオン(1769~1821)が台頭する以前くらいまでのフランスにおいては、おまるで用を足すのが普通で、大便などはなんと、家の窓から外に投げ捨てたりしていたとされる。
だからフランスは糞だらけの街とも言われていた。
この都市では香水が発達し、ハイヒールというものが開発されたが、それは臭いをごまかしたり、糞を踏まないようにするためだったとすら言われている。

ミシュランガイドとミシュランの星

 ミシュラン社の「ミシュランガイド」は、 様々なジャンルを取り扱うガイドブックであるが、特にその代表とされているのが、レストランのミシュランガイドである。

 このガイドはレストランを紹介するだけでなく、そのおいしさなどで星を設定する。
そこで、「ミシュランの星」がついたレストランは、それだけで客観的に美味しいという大きな根拠となる。

 ミシュラン社は本来はタイヤメーカーなようだが、評価の星をつけるという画期的なアイデアのガイドブックで好評を博し、そちらにも力を入れるようになったようである。

音楽。ニュー・オリンズとジャズ。シャンソン

 北米のルイジアナは、アメリカに売られる以前は、基本的にフランス人の植民地であった。
そのルイジアナの都市である「ニュー・オリンズ」は、元は「ラ・ヌーヴェル・オルレアン」と呼ばれていて、後にはジャズ音楽の発祥地となった。

 北米のフランスの植民地はたいていイギリスのものになってしまったが、そうなってからもフランス系移民は多く残った。
カナダ 「カナダの歴史」重要な出来事、移民たちの文化、先住民との関わり
そういうフランス系の移民とアフリカ系の黒人が出会い、ジャズという音楽は誕生したとされている。

 フランス以外の国でフランスの歌をよく「シャンソン」と言うが、これは単に英語でいうSong(ソング)。
フランス語の歌といっても色々なジャンルがあるから、これはかなり広い範囲をさす通称である。

映画。名作がループする

 フランスのパリに映画館は多いが、独特な上映プログラムを組んでいるところもけっこうあるようで、古い映画を手軽に大画面で見たりもしやすいという。

 フランスの映画通に認めてもらえることは名作の条件の一つとも言われるが、それはこの国が伝統的に名作とされてきた映画を大きなスクリーンで何度も繰り返しているという環境のためである。
パリで新作映画が公開された場合、世界中の同ジャンルの映画はもちろん、古い名作とまですぐさま比較されてしまうわけだ。

 時には、パリを征したなら映画界全体を征することができるとまで言われている。

漫画。バンド・テジネ

 フランスの漫画本は「バンド・デシネ(bande dessinée)」と呼ばれている。
そのフランスは、日本、アメリカに次ぐくらいの漫画大国とされる。

 ただ漫画をコレクションするのは、日本ほど手軽ではない。
コミックはたいてい、ページ数が日本のものの半分くらいしかなく、しかも値段が高めである。
その代わりに、基本的には全カラーだという。

 また日本漫画の翻訳ものも人気が高い。

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