自閉症スペクトラムとは何か。発達障害とは何か
『自閉症(Autism)』は正式名称を『自閉症スペクトラム障害(Autism spectrum disorder)』という。
スペクトラムという言葉は「連続体」の意味を持つ。
この名称は、自閉症と呼ばれる人たちと、『健常者(Healthy person)』と呼ばれる人たちの症状の連続性からくる名称である。
例えば自閉症の典型的な症状は以下のようなもの。
「人と話を合わせるのは苦手だけど、好きなことはいくらでも語れる」
「好きなことに関しては理解しやすいのに、そうでないことに関しては全く理解できない」
「知人たちと遊ぶよりも、一人で好きなことをする方が楽しい」
これらのことが当てはまる人は結構いるだろうが、その誰もが自閉症と診断されるわけではない。
当てはまる人の中で、特にひどい人が自閉症と呼ばれる。
自閉症の症状があまり当てはまらないという人もいるかもしれない。
そういう人から、特にひどい自閉症の人まで、この症状には明らかな連続性がある。
世の中には、ひどい自閉症の人と、当てはまらない人だけがいるわけではない。
やや当てはまる人、かなり当てはまる人、まあまあ当てはまる人など、様々なパターンの人がそれぞれ大勢いる。
だから連続なのである。
スペクトラムという性質から、これを『障害(disorder)』と呼ぶのはふさわしくないという研究者も多いという。
障害というと、境目がはっきりしているようだが、自閉症とそうでない者の境目は曖昧だからだ
だから『自閉症スペクトラム症状(Autism spectrum symptoms)』と呼ぶべきという人もいる。
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発達障害と個性
自閉症は一般的には、ある種の病気である。
ただし自閉症の典型的な症状は「個性」と呼ばれることもある。
自閉症はまた『発達障害(Developmental disorder)』の一種と呼ばれる。
自閉症の人には「一般常識とかをなかなか覚えない」とか「共同作業などでミスばかり」というようなこともよくある。
これらのことは、自閉症の典型的症状から考えるに、二次的なものと思われるが、発達障害の人にはよく見られる傾向である。
発達障害は英語では『Neurodevelopmental disorder(神経発達障害)』とも言う。
つまり脳(神経系)の病気である。
また正確なニュアンスとしては「神経発生発達障害」が正しいらしい。
発達障害と呼ばれるものとしては、他に『ADHD(注意欠陥・
多動性障害。Attention-deficit hyperactivity disorder)』や『LD(学習障害。Learning Disability)』などが有名である。
発達障害というのはいずれも精神病であり、そうだと判断する基準が難しい。
また、精神病関連は、似た症状の病が併発したり、正確にはいったいどれにかかっているのかが、わかりづらいこともある。
社会性の異常、常同行動、特異な才能
自閉症の三大特徴というのがある。
『社会性の異常(Social anomalies)』、『コミュニケーション障害(Communication disorder)』、『常同行動(Regular behavior)』である。
社会性の異常というのは、かなり広範囲の意味を含む言葉である。
極端に言えばこの社会に馴染めない人はそうだと言ってもいい。
誰かと遊ぶより、一人で遊ぶ方が楽しいとか。
空気を読むということが難しいというか、むしろなぜ読まなければならないのか理解に苦しむとか(集団内において人と違うことの何が悪いのかがわからない)。
常同行動は文字通り、同じことを繰り返すような行動。
このような行動は、自閉症の人に見られがちな興味あることの限定が関連してるのではないかと考える向きもある。
いわゆるじっとしていられない、というのもこれであろう。
大人の社会においては、落ち着きがないとか、挙動不審という判断を下されたりもする。
コミュニケーション障害は基本的に、社会性の異常の中に含まれていることで、分ける必要性は薄い。
むしろ、社会性の異常、常同行動に加え『特異な才能(Unusual talent)』をあげる人もいる。
自閉症の人は好きなこと以外を理解するのに苦労するが、それは逆に、好きなものに対する集中力の高さになっている場合もあるわけだ。
いわゆる『サヴァン症候群(savant syndrome)』とか言うのは、そのパターンが多い。
自閉症研究の先人たち
オイゲン・ブロイラー
かつては「精神分裂病」と呼ばれていた『統合失調症(Schizophrenia)』という精神病は、幻聴や幻覚を伴なったりするもの。
その名称の提唱者とされるオイゲン・ブロイラー(1857~1939)は、統合失調症の一側面を示す言葉として『オーティズム(Autism)』というのを開発。
オーティズムは、ギリシャ語の「autos(自己)」が語源で、「自分以外を思考から排除しているような患者」を指していた
そのオーティズムという言葉が、単体の病気として定義されたのは1940年代のこと。
レオ・カナー(1894~1981)が1943年、ハンス・アスペルガー(1906~1980)が1944年に、それぞれ子供の自閉的な症状に関する論文を発表している。
レオ・カナー。ハンス・アスペルガー
カナーとアスペルガーは、自閉症というのが生まれつき備わっていることがあることを示した点において重要とされる。
つまり心理学的見地からだけでなく、神経学的見地から、この症状を見たのである。
人は単体では弱い生物である。
そこで、人同士が協力するために、 人は他人と一緒にいれば自然と仲良くなれるような精神を開発した。
その、人が人と仲良くするための機構に、先天的に異常がある人が自閉症だと、カナーは考えた。
アスペルガーも似たような見解だが、 彼は特定のものへの強い興味というのが、ある種の才能という意味でも捉えられるのではないかと考えたようだ。
自閉症は先天的か、後天的か
カナーもアスペルガーも、 自閉症は先天的なものであると論文に書いたのに、なぜか最初、世間には、それは後天的な精神病であるという説が広まってしまったそうである。
そういう誤解が広まってしまうことは珍しいことではない。
しかしこの誤解は深刻だった。
自閉症の子を持っている母親たちの多くを傷つけることになった。
世間に「自閉症の原因は幼少の頃の母親の冷たい扱い」という認識が広まったのだ。
ただし1960年代の終盤には、一時期は自身も母親と自閉症の関連を示唆したカナーが、「自閉症は先天的な病気だ」と主張。
自閉症が先天的なものだという、ほぼ決定的な証拠は1970年代にあがった。
それは 一卵性の双子の研究結果である。
一卵性双生児は同じ遺伝子を親から受け継いでいる。
そして、双子の片方が自閉症なら、もう片方も自閉症である可能性が80%ほどもあるのがはっきりしたのである。
これは明らかに、自閉症というのが遺伝的なものであることを示している。
アスペルガー症候群
アスペルガーが考えた自閉症モデルは「知的な問題」を伴わないか、それがあまりひどくないというパターンであり、それは今では『アスペルガー症候群』と呼ばれている。
障害という言葉が、ここでもイメージを歪ませているかもしれない。
一般的なアスペルガー症候群の人は、一見は普通の人と何も変わらない。
普通に言葉を話し、普通の生活ができる。
子供の頃に、人より成長が遅かったとか、そういうこともたいていない。
そういう人が自閉症ということに違和感を感じる人もいるかもしれないが、知能的な問題はなくても、コミュニケーション能力が欠如してたりする人はいる。
サヴァン症候群
時に、自閉的な症状を有する人が驚くべき才能を発揮することがある。
サヴァン症候群はよく知られているが、原因はかなり謎である。
常人では考えられないような記憶力や暗算能力、芸術を再現する能力に秀でていたりする。
サヴァンには、アスペルガー症候群の人が多いと言われる。
おそらくは、自閉症の特徴である、特定のものに対する異常に強い興味と、常人と変わらないかそれ以上の知能が、素晴らしい才能を産むのだろう。
自閉症の人の脳と遺伝子の研究
脳神経系の構造
『脳神経系(Cranial nervous system)』は基本、『中枢神経系(Central nervous system)』と『末梢神経系(Peripheral nervous system)』とに分けられる。
中枢神経は、脳とそこから伸びる『脊髄(Spinal cord)』である。
抹消神経は中枢神経からさらに伸びていて、『運動神経系(Motor nervous system)』、『知覚神経系(Sensory nervous system)』、『自律神経系(Autonomic nerves)』
『脳脊髄液(Cerebrospinal fluid)』というので満たされた『脳室(Cerebral ventricle)』 を内側に、大きな『大脳(Cerebrum)』とそれより小さな『小脳(Cerebellum)』というのが、人の脳の構造である。
もちろん詳細に分けるならさらに細かい。
脳は大量の『ニューロン(神経細胞)』で構成されている。
ニューロン同士は、それぞれから伸びた『軸索(Axon)』と『樹状突起(Dendrites)』で、『シナプス』という繋がりを形成し、電気信号や化学物質を利用した、知能というネットワークを形成している。
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神経系の発生
父と母それぞれから『遺伝情報(Genetic information)』を受け継いだ『受精卵(Fertilized egg)』という細胞から、一個の生命体は始まるとされる。
生物の発生においては、最初は全体に均一であるが、将来に個々の部位となる領域が、それぞれ徐々に独自のものに変わっていく。
そうして生じた内の『外胚葉(Ectoderm)』というのから、脳含む神経系は発生する。
普通はまず『神経板(Nerve plate)』という厚めの組織が作られる。
その神経板が巻き上げられて、管状の『神経管(Neural tube)』というのに変わり、外胚葉から離れていく。
神経管は、『小脳(Forebrain)』、『中脳(Midbrain)』、『菱脳(Hindbrain)』に分かれ、さらに脳の各部位に分かれていく。
そして『尾側(Caudal side)』とも呼ばれる神経管後方部分から脊髄が発生してくる。
神経細胞増殖過程、ニューロジェネシス
神経管が脳という完成形を目指して文化を繰り返して行くのと並行して、それらを構成する細胞の数もどんどん増していく。
それらはいきなりニューロンであるわけではなく、まず『幹細胞(Stem cells)』というものがあり、 それが分裂するときに分裂する片方がニューロンになることで、幹細胞の数を維持しつつ、ニューロンの数を増やしていく。
幹細胞とニューロンの間に『前駆細胞(Progenitor cells)』というのを挟み、増殖効率を上向き調整したりもする。
そうした、幹細胞から様々な神経細胞が生まれていく過程を 『ニューロジェネシス』という。
脳の形成過程でのミス
分化は繰り返すものなかりニューロジェネシスが次々と起こり、脳はだんだん大きくなっていく。
脳は層構造になっていて、新しく作られたニューロンは基本的に 上層、つまり脳の外側に積み重なっていく形で配置されていく。
これは脳の大きさに限界を設けない、よい方法とされ、実は爬虫類にも見られない哺乳類独自の方法とされている。
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しかしとにかく、特に人の大きな脳を形成する過程では、その複雑な発生過程において、どこかでミスが生じる確率がどうしても出てくる。
例えば、ニューロンの増殖過程でその数が多すぎたり、少なすぎたり。
あるいは ニューロン同士が形成するシナプスの配線が間違う場合もある。
むしろ、完全に不具合のない脳が存在するんだとしたら、それこそ驚くべきことだと言われるほどなのだ。
自閉症の脳は男性的か
自閉症の人と、健常と呼ばれる人の脳の違いに関してはよく比べられていて、どうも何か違いがあることは間違いないようである。
ただし、小脳が大きいとか小さいとか。
あるいは感情的なことに関係すると言われている『扁桃体(Amygdala)』が自閉症の人は大きいとか、かなり幅広い結果があるという。
おそらく自閉症とひとくくりにされている症状の中にも、実際にはいくつものタイプがあるということだろう。
右脳と左脳というのは基本的に左右非対称である。
そしてたいていは、女性よりも男性の方が その脳の非対称性が、大きいとされている。
さらにもう一つ、自閉症患者の右脳と左脳の非対称性も大きいという話がある。
それらのことから興味深い仮説として、自閉症の脳というのが男性脳の究極形という説もある。
自閉症はよく、女性よりも男性に多いと言われる。
また自閉症の女性は、ボーイッシュな感じを好む傾向にあるという説もある。
だとするなら、これはなかなか的を射ているかもしれない。
そして自閉症が男性脳の究極だとすると、その反対である女性脳は自閉症の反対ということになる。
つまり人付き合いがうまい。
確かに、男性よりも女性の方が人付き合いがうまいと言う人が、世の中に結構いるような気がする。
遺伝子、ゲノム、DNA、染色体
生物は発生過程から、『遺伝子(gene)』という設計図に従っているという考え方がある。
そうなると遺伝子の中にすでに、自閉症の脳形成を促すような遺伝コードがあるのではないか、という考えももちろんできる。
今はある生物の個体が持つ、全遺伝子情報、すなわち『ゲノム』を解読できるマシンもある。
そして自閉症の人と健常者とのゲノムを比べ、実際に自閉症の原因と考えられる遺伝子の異常がいくつも見つかっている。
ちなみに遺伝子は幅広い解釈が 可能な言葉だが、基本的には親から子へ伝わっていく因子のこと。
その因子とは「DNA」の中に刻まれたコードで、 そのDNAを含む、より大きな構造が「染色体(Chromosome)」である。
脆弱性X症候群
『脆弱性X症候群(fragile X syndrome。FXS)』というのは、 様々な発達障害の原因の一つとされ、自閉症の併発もよくある。
FXSは「X染色体」という性別の決定に関わる情報を持つ染色体の異常が原因。
男性はX染色体と「Y染色体」というののペアになっている部分で、女性ならばXとXがペアになっている。
そして仮にX染色体の一つに異常があったとしても女性の場合はもう片方のX染色体のおかげで被害を免れやすい。
だから、FXSは男性に多い。
実際は数千人に一人程度のようだが、世界人口から見てみたら十分に多い。
遺伝子の変異はランダム性が強い
注意するべきは、仮に全ての自閉症が遺伝子の異常で説明できるとしても、自閉症の親の子が自閉症になるとは限らないし、健常者の子供が自閉症にならないとは限らない。
むしろ自閉症患者のうち、遺伝子に異常が見つかっている者の中で、親が自閉症であるという人の数は少ない、という報告もあるという。
細胞分裂の時、遺伝情報にミスがあり、細胞が変異するということはよくある。
しかし基本的には、一個の細胞がおかしくなったところで他の細胞がカバーできる。
問題は、新しい個体。
つまり子供を生成する時、父と母の生殖細胞が合わせるわけだが、その数がどちらもひとつだけということ。
特に男の生殖細胞は非常に大量生産される傾向にあり、母の生殖細胞とくっつくのはそのうちのひとつだけである。
大量生産される中の、変異した一つがくっつく可能性も高いわけだ。
我々は大量の細胞からできていると言っても、その始まりは一個の細胞からである。
細胞の数が少ない時は、少しのミスが将来の大きな変異に繋がることもある。
自閉症と社会
自閉症を悪いことと考える親
病気や障害であるというイメージと、 普通の人との境目が曖昧という二つのことが時々悲劇を招いていたりしてきた。
子供がそういう病気だなんて認めたくない親が、自閉症の子供を自閉症だと思わないで、普通の子供のように育てたりすることもある。
しかしそういう子は、例えば学校で友達をうまく作れなかったりする。
友達を作れない子供に対する学校の仕打ち
友達を作れないこと自体は大した問題ではない。
問題は、世の学校というものはたいてい、友達がいない子をぞんざいに扱う傾向にあることだ。
一例をあげるなら、修学旅行や林間学校などの行事で、なぜか確実にグループを作らせる。
それは防衛上の問題なのだという人もいるだろうが、それならばグループを作らない人は、そういう行事は休めるということにすればいいのに。
グループを作らせるのは社会の人付き合いを学ばせているのだという人もいるかもしれないが、自閉症の人は大人になっても、学校での経験にかかわらず苦労している人が多いから、少なくともそういう人たちにとっては、学校での行事や決まりなどがあまり役に立っているとは思えない。
それと普通に、友達がいることはいいことと思う。
ただ、それは本当に好きで付き合っている友達に限るのでなかろうか。
世の中には気が合うかどうかというよりも、とにかく友達が欲しいという人がいる。
しかし自閉症の人の中には、そうでない人もいる。
友達が欲しいと思っても、周囲に好きな人がいないなら、それならそれでいいと考える人もいる。
「友達になりたいから相手に合わせる」という発想が薄かったりするわけだ。
少数派を理解してくれない社会
自閉症の人が自分を自閉症だと知らないで大人になった場合も、苦労することが多い。
現代社会において人とあまり関わらない仕事というのは限られている。
それは確かに仕方ないとしてもいい。
問題は営業とかでもないのに、仕事外での付き合いを求める職場があること。
恐ろしいことに、仕事外での付き合いをあまり持ちたがらない人に対して、「陰キャに絡んでやってあげている」というような発想の人もいるらしい。
自閉症の人が社会で普通に働く場合に、普通の人よりも辛いというのは仕方がないと認めるとしても、仕事と関係がない部分で、その苦しみをさらに増幅させるのはおかしいと思う。
容姿が優れてる人はどのくらい幸いか
自閉症の人には、社会の中で、結構変わってると言われているような感じの人も多い
しかし、容姿が優れてる人は、一般的に変わってる部分を面白い個性と思われやすかったりする。
可愛い子はずるいのか?「我々はなぜ美しいものが好きか」
世の中には、人に好かれて嫌だと感じる人など、全然いないと考えている人が多い。
実際には、人に好かれるのが嫌というよりも、そのことがもたらす結果に苦労してる人がいる。
例えば、世間的に容姿が優れているせいで、自閉症的な部分を面白い個性と思われ、好かれてしまい、よく誘われたりしてしまう人もいる。
そして相手が怒りだしたりするのが恐くて、無駄な付き合いをすることになってしまったりする。
こういうことは現実にある。
容姿が優れている人というのは好かれやすいが、一旦嫌われてしまった時に、その反動が大きい場合も多い。
心を作りかえることなのか
自閉症に限らず精神病の研究が進み、神経や遺伝情報に影響を与えることで、自閉症などの症状を治すことが可能になるのではないかと期待している人もいる。
決して忘れてはならないのは、自閉症の人でも自分を好きな人がいるし、この社会で幸せに生きている人もいること。
「意識とは何か」科学と哲学、無意識と世界の狭間で
我々はまだ心というものが何か、よくわかっていない。
かなり極だが、精神病の治療は、物理的なものはどれも、心を作り変えるということに近いかもしれない。
たとえ周りの人がどう思っていようと、本人の心が救われている場合はある。
そして、物理的な精神治療は、心を変更する可能性がいつでもつきまとっていることだけは、我々は覚悟しておくべきかもしれない。