「中央省庁」一覧と役割。霞が関にて並び立つ行政機関

霞が関

霞が関の中央省庁

 『霞が関(かすみがせき)』とは、東京都千代田区にある地名。
ここには『中央省庁(Central ministry and agency)』と総称される内閣の小組織、役所、つまり日本の行政機関の庁舎が立ち並んでいる。
 中央省庁のトップは内閣総理大臣で、各省庁ごとのトップが国務大臣、あるいは『閣僚(かくりょう)』や、『閣員(かくいん)』と呼ばれる人達である。
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 組織内で国務大臣のすぐ下にいるのが、『事務次官』や、『長官』で、彼らは一般的な公務員のトップに当たる。
 役割や目的の異なる各省庁で、共通している仕事は、法律案や、予算案を国会に提出する事である。

内閣府。警察、金融、皇室のお世話

 省庁とは言うが、「~府」もある。
総理大臣が国務大臣を兼任する『内閣府(Cabinet Office。CAO)』は、内閣の重要な政策や、各省庁のサポートや調整を行う役所。

 内閣府の仕事は、例えば領土問題や、差別問題のどの解決などが主。

 特に重要な政策には、総理大臣が任命できる『特命担当大臣(Minister of State for Special Missions)』があたる場合もある。

 犯罪の予防、捜査を担う『警察庁』は、内閣府に含まれる。
警察庁トップは『国家公安委員長』で、その下には国家公安委員会があり、その国家公安委員会が管理している組織が、警察である。
 警察のトップは警察庁長官。

 また、銀行などを管理する『金融庁』も内閣府にある。

 警察庁や金融庁は、独立性が強いので、『外局』という分類をされる場合もある。

 それと、皇室関係の事務や行事を担当する機関である『宮内庁』も、内閣府内の組織。
外局ではなく、「内閣府内の独自の位置づけの機関」とされる。

財務省。予算と税金

 健全な財政の確保。
適正かつ、公平な課税。
通過への信頼の維持。
外国為替の安定維持、などが仕事。

 『財務省(Ministry of Finance。MOF)』は常に、最も強大な権力を持つ役所候補だが、それは各省庁の予算を実質的に管理下に置いてるからである。
 予算は最終的には、国会の多数決で決まるものの、国会に提出される予算案を作るのは財務省なのだ。

 財務省内には、予算を作る『主計局』。
税金システムを調整する『主税局』
税金を集める『国税庁』があり、国税庁内にはさらに、脱税などを取り締まる(ドラマなどではよくマルサと呼ばれる)『国税局査察部』がある。

 また、財務大臣ともなれば、その発言力の影響力は、株式などの経済市場などにも大きいという。
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法務省。法の番人達

 法律制度の調整。
国民の権利を守る。
国の裁判を代理する。
出入国の管理。
刑務所の運営などが仕事。

 刑務所は、少なくとも目的は犯罪者の更正なので、刑務所内での教育などを整備し、悪を普通に変えるのも『法務省(Ministry of Justice。MOJ)』の仕事となる。
 国が訴えられた場合、法廷に引っ張り出されるのは、法務大臣。
また、各省庁が訴えられた場合、法務省の検事が助っ人として派遣される。

外務省。大使館とかの人達

 平和な国際社会の維持、整備。
国際社会における、日本国と日本国民の利益の拡大、などが仕事。

 外交を担う役所なので、当然、海外に務める職員も多い。
各国の『 大使館(Embassy)』などで働いてる人達は、基本的に『外務省(Ministry of Foreign Affairs。MOFA)』務め。
ただし人手が足りない発展途上国などの大使館は、他の役所から職員を借りている場合も多いという。
 大使館に務める者の仕事には、派遣された国の情報などを集め、本国に伝える役割も含まれる。

厚生労働省。仕事と医療、聖者ではない

 国民の生活の保証と向上。
公衆衛生の向上。
労働環境の整備。
医療環境の整備。
何らかの事情で働けない者への援助などが仕事。

 『厚生労働省(Ministry of Health, Labour and Welfare。MHLW)』は、国民の生活に最も深く関係していて、不満も大きい役所。
よく、現代社会は弱者が虐げられる世界だと言われるが、これは言うなれば当然で、弱者は声も弱い為に、無視しやすいからである。
 政治家は別に聖者でもなんでもない事は、忘れてはならない。

 この社会で政治家よりも特をする人種は、政治家の思惑すら利用出来るような者達である。

文部科学省。英語名が長い

 教育環境の向上。
文化の保存、拡大。
科学技術の発展。
宗教関係の事務などが仕事。

 知識などの向上はもちろんの事、よき人格の形成も、『文部科学省(Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology。MEXT)』の役割と言える。

 現代社会は、基本的に学歴社会であるので、よい教育を受けられるかどうかは、生涯に関わる問題であるといえる。
 今はネットで、少しでも独学がしやすくなってるから、昔よりはよい環境である。
しかし個人ごとに、合う勉強方法は違うし、子の教育水準や環境は、親の金にも左右されるのが、まだまだ現実。
 正直、学校とかどうでもいいから、あらゆる教科書や参考書が無料で、もっと手軽に人々が自由に手に取れるようになったらよいのに。

経済産業省。おそらく最も地味

 国民の経済力の向上。
対外経済関係の発展。
産業の発展。
資源やエネルギーの安定的な供給などが仕事。

 かつてはエネルギー関連という事で、『経済産業省(Ministry of Economy, Trade and Industry。METI)』は原子力発電の管理も担っていたが、2011年の発電所の事故の責任を問われてしまう。
2012年には、原子力関連に関しては、環境省に任せる事となった。

農林水産省。食の供給と安全

 食の安定供給。
農林水産業の発展。
森林や水産資源の管理などが仕事。

 食の安定ももちろんだが、安全の確保も『農林水産省(Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries。MAFF)』の大事な仕事。
日本の問題として、よく自国の自給率の低さが上げられる。
(例えば豊富な昆虫も食べ物にするとか)食意識が改善すればよいが、それは難しいであろう。

環境省。ある意味、外務省以上にインターナショナル

 環境の保護。
公害の防止。
原子力のコントロールなどが仕事。

 『環境省(Ministry of the Environment。MOE)』の扱う問題は、解決しようのないような問題ばかりのイメージが強い。
 何にしても環境の保護は、特に重要であろう。
森は雨の水をおさえ、洪水を防いでくれるし、野生動物の住居の減少も、悲劇を招くのは誰でもわかる。
 もちろん地球温暖化などは、人類の存亡に関わるような問題である。

国土交通省。気象庁と海上保安庁

 国土の開発と保全。
社会資本の整備。
交通政策。
海上の安全確保などが仕事。

 天気予報や災害情報などを扱う『気象庁』や、海上の警察とも言える『海上保安庁』は、『国土交通省(Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism。MLIT)』内にある。

 当然だが、海上保安庁と、海上自衛隊は別組織である。
 海上保安庁は、常に海上をパトロールし、見張る組織。
 海上自衛隊は、特定の任務などが与えられた時に、それを遂行する組織である。

防衛省。自衛隊管理

 日本国を守ること。
自衛隊や在日米軍の管理などが仕事。

 『防衛省(Ministry of Defense。MOD)』のトップは防衛大臣だが、自衛隊の最高司令官は総理大臣。
 幹部職員は、キャリアの事務官(背広組)と、そうでない制服組に別れるという。
 背広組は法律や予算を担当する裏方。
制服組は、実際に自衛隊に所属し、指揮などを行う軍人。

 制服組のトップである総合幕僚長(そうごうばくりょうちょう)は、自衛隊の最高司令官。
総合幕僚長のすぐ下には、陸海空それぞれの自衛隊の司令官である、陸上幕僚長、海上幕僚長、航空幕僚長がいる。

総務省。一番幅広い仕事

 行政制度の管理。
地方自治実現。
民主政治実現。
メディアと政治の連帯。
宝くじの運営
消防などが仕事。

 『総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications。MIC)』は、その名前のイメージ通り、仕事の幅がかなり広い。
他の各省庁の仕事以外の全部が仕事と言えるようなくらいである。
 そして、多くの役割を担っている為か、その権力は、財務省にも負けないくらいに大きいという。