「ヒバゴン」急に増えて途絶えた目撃情報。突然に現れた日本の猿人UMA

田んぼ

突如現れたヒバゴン

最初の目撃は1970年

 日本の猿人系未確認動物のヒバゴンは、地域住民に古くから伝わっている生物とか、そういうわけではない。
なので、普通に信憑性は低いと思われる。

 ヒバゴンが最初に出現したのは、1970年7月20日とされている。
場所は、広島県比婆郡ひばぐん
ヒバゴンという名は、十中八九、地名からとられた名前であろう。

 最初の目撃は夜8時頃、走行中の車の前を、突然謎の生物が横切ったというもの。
黒っぽい生物で、クマではなかったという。
車を降りて調べてみたところ、地面には巨大な足跡が残されていて、さらにその生物は木をなぎ倒していったらしい。

猿か、人か、ゴリラのような生物

 最初の目撃からわずか3日後に、この生物は再び姿を見せた。
ただ同じ生物かは微妙かもしれない。
田んぼ付近でその生物と遭遇した目撃者は、猿かと思ったそうである。
ただ、猿ならば、いつもすぐに逃げ出すのに、その生物は逃げず、むしろ睨み返してきて、目撃者の方がびびって逃げるハメになったそうだ。

 さらに一週間後に現れたヒバゴン(?)は、今度は、普通に人と間違えられる。
夜にひとりで、見知らぬ誰かが立っていると思ったら、毛だらけのゴリラのような生物だったという。
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どんな生物か。様々な仮設

 町役場に設置された類人猿対策本部が、目撃情報を統合したヒバゴン像は、「1.5mほどの身長。30cmほどの足。毛深く、毛の色は茶色か、あるいは黒ぽい。人間に似た顔。鋭く、動作は鈍い目。小さめの手。人間を恐れないが、積極的に攻撃してくるわけではなく、やや臆病」というようなもの。
 
 最初の目撃をきっかけに目撃が相次いだ時期には、何らかの事情により、日本に放たれたゴリラか、大型の猿説。
野生動物に育てられた野生児説。
妖怪説、地底人説、宇宙人説など、様々な異様な説がとなえられたそうである。

ニホンザルか、クマか

 ヒバゴンは、大きさ以外は、ニホンザルぽいという話もある。
顔が赤かったという目撃証言もあるようで、少なくともいくらかはそうなのかもしれない。
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ヒバゴンブームの頃に、この地域で、ヒバゴンでなく、大きめの猿を見たという人もけっこう多いというから、やはり猿なのだろうか。

 ただし、ニホンザルの大きさは、普通1mにも満たない。
1.5mのゴリラみたいな生物と見間違えるのは、無理がある。

 もしかしたら、いくらかはクマなのかもしれしれない。
1974年8月15日にヒバゴンの写真が撮られたのだが、残念ながら不鮮明すぎて、怪物かサルかクマかは断定しにくいという。
ただ、この写真に関して、「少なくとも写っている生物は小型すぎる」と指摘するヒバゴンの目撃者もいたという。

 もしかしたら小さいのと大きいの、二種の別の生物がいて、ヒバゴンに間違われているのかもしれない。
やはり、サルとクマなのだろうか。

ヤマゴンか、クイゴンか

歳をとったヒバゴンか

 ヒバゴン騒動もすっかり落ちついた1980年の10月20日。
やはり広島県の、福山市山野町ふくやましやまのちょうで、新たな怪物が出現した。
トラックを運転していた目撃者によると、人間よりは明らかにゴリラに似た1.5mほどの生物であったという。
車のクラクションに、怒ったか、びびったかして逃げたのだが、その逃げる際の動作はかなり軽やかで、身軽だったという。

 山野町では、ヒバゴンを意識しての事であろう。
この怪物をヤマゴンと名付けた。

 しかしながらこのヤマゴンは、実はヒバゴンなのではないかとも言われる。
目撃された特徴がよく似ているのに加え、ヤマゴンのスケッチを見たヒバゴンの目撃者が、「これはヒバゴンだ」と言った事もあるそうである。

 毛の色が黒ぽかったヒバゴンに比べ、ヤマゴンの毛は灰色だという話もある。
これは、やはり同じ生物が、年を取ったゆえの変化ではないかと考える人もいる。

石器を持っていた第三の怪物

 さらに1982年5月9日。
広島県、御調郡久井町みつぎぐんくいちょう(後の三原市)にて、第三の怪物クイゴンが出現(別にふざけてはいない)

 久井町は、怪物の目撃場所としては、不適当な場所に思われた。
山や森林がたっぷりというような地域ではないからである。
その久井町の川近くの山道にて、クイゴンを目撃したのは、10歳の小学生と、その3歳の弟であったという。

 この目撃は、しかし非常に興味深い。
兄弟を睨みつけ、恐怖に震えさせた後に、突如、その場を走り去ったクイゴンは、なんと石斧らしきものを持っていたのだという。
その大きさは2mほど。
毛の色は茶褐色だったが、その背中と顔と胸部は、白い毛か、毛自体が薄くなっていたそうである。

 だが、ヒバゴンとの関連性はあるのだろうか。 

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