「幻獣のまとめ」ファンタジーの魔物一覧。特に興味深いモンスターの分類

モンスターおりがみ

ファンタジーのお馴染み

龍。ドラゴン

 東洋の龍と、西洋のドラゴンは、おそらく別の生物種であるが、同族として扱われることも多い。
いずれも、ベースが爬虫類の架空生物であるとされているので、確かにいくつか似ている部分もある。
龍「東洋の龍」特徴、種類、一覧。中国の伝説の最も強き神獣 ドラゴン「西洋のドラゴン」生態。起源。代表種の一覧。最強の幻獣

多頭蛇。ヒドラ、ヤマタノオロチなど

 ギリシア神話のヒドラや、日本神話のヤマタノオロチなど、複数の頭を有する大蛇の伝説は多い。
日本神話「日本神話」神々の国造りと戦い。現代的ないくつかの解釈 これらは、ドラゴンに分類されることもあるが、ドラゴンはヘビとは明確に区別される存在である。

 強力な毒を持つ場合や、首を斬っても再生する能力を備えている場合もある。

ライカンスロープ

 人狼とよく訳されているライカンスロープの名称は世界中にあるが、どれも夜に、人から狼に、あるいは狼のような存在に変身することが共通している。
変身すると、理性を失って凶暴化し、目に見える様々なものに襲いかかる。

 満月の夜にしか変身しないとか、銀の銃弾以外では傷つけることができない、というような話がは有名だが、これらは16世紀以前の伝承では見られないようである。

ユニコーン

 一角獣の意であるユニコーンは、その名前通りに、1本の角を持つ馬のような生物とされる。
高い知性を持つが、乙女には弱いともされている。

 その正体は、クジラ類のイッカクという説があるが、これは中世の時代に、売られていた一角獣の角なるものが、たいていイッカクの角だったからなようである。
「ユニコーン」伝説の生物である一角獣。実在するイッカク

カトブレパス

 太ったスイギュウのような生物のようだが、頭が巨大で、まるで支え切れないように、いつも下を向き、歩くのも辛そうにしているという。
首が細くて、ぐにゃぐにゃしていて、頭が地面まで垂れているという話もある。

 カトブレパスは、重い顔を持ち上げるのも難しいので、頭を転がしながら歩く。
時に、毒息を吐き、それで濡れた草を、長い舌でむしり取る。
 その顔は持ち上げたとしても、たてがみに覆われていて、ほとんど確認できない。
そして、その鬣によって隠されている瞳は、見た者に死をもたらす、あるいは見た者を石に変えてしまう効力があるそうである。

バジリスク

 カトブレパス同様の、見た者を石化する力を持っているともされる、大蛇。
頭部に王冠のようなトサカを持つために、ヘビ族の王ともされ、その毒は、相当に致死性が高いと考えられている。
 他のヘビにすら恐れられていて、シュッというような鳴き声を聞いたヘビは、即座に逃げ出すという。
長い体を、あまり曲げはしないともされ、巻きつき攻撃も基本的にしない。
しかし、その恐るべき毒息は、草木を腐らせ、岩をも溶かす。

ヴォジャノーイ

 人間よりもやや大きいくらいの、魚やカエルに似た姿に、緑のヒゲを生やしているという、水の怪物。
変身能力を有していて、妖精の一種ともされる。

 沼や川の底に、金属や宝石を使った宮殿を築いているようである。
そして、水車や水門など、水の流れを変えるものを嫌い、見つけると、破壊しようとするという。
 肉食で、人間が好物ともされる。
捕らえた人間を、宮殿に奴隷として住まわせる事もあるようである。

ルサールカ

 溺れ死んだ少女や花嫁の霊とも、メスのヴォジャノーイ、あるいはヴォジャノーイの妻ともされる、水の精。
 基本的には薄着の女性の姿で現れる。
それが真の姿なのか、変身能力を持つのかは不明。

 ヴォジャノーイ同様、水車や水門を嫌い、また、魚を捕らえるための漁師の網などを破ったりもするようである。
 地域によっては、甘い歌声や美貌で、男性を誘い溺れさせるとされている。

フェアリー、スピリット、スペクター、ジン

 フェアリー(妖精)、スピリット(精霊)、スペクター(妖怪)、ジン(妖霊)。
これらの言葉は、非常に定義が曖昧であり、しばしば、同じではないか、と思われるようなものを指している場合がある。
 おそらくは、未知の自然現象や怪奇現象を、何らかの意思によるものとして、想像された存在という点で、共通しているためである。

 単に未知なる自然の存在の由来違いの言い方のような感じもする。
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エレメンタル

 よく妖精や精霊と一緒にされたりもするエレメンタル(元素霊)は、あくまでも元素単体のみから成る存在とされる。
 パラケルススが提唱したともされるが、このような、単体元素からなる生命体自体は、もっと古くからあった概念であろうと思われる。
隠れ家「パラケルスス」錬金術と魔術を用いた医師。賢者の石。四大精霊  中世の頃における元素とは、普通は水、火、空気、地の4つとされ、それぞれのエレメンタルがいると考えられていた。
実験室「原子の発見の歴史」見えないものを研究した人達

アンデッド。ネクロマンシーと魂

 死ぬと、普通はその生命体は終わりである。
しかし、遺体や骸骨がひとりでに動いたりといった現象は、世界各地にある。
それらは生ける死者アンデッドと呼ばれる。
 普通アンデッドは、遺体や骸骨、あるいは死者の魂が、魔法により操られたり、新たな意思を与えられたりしたものとされる。

 死者を利用する魔術をネクロマンシー。
ネクロマンシーを行う魔術師をネクロマンサーと言う。
音楽魔術「現代魔術入門」科学時代の魔法の基礎

ゴースト。ウィルオウィスプ

 魂(ソウル)と幽霊(ゴースト)は違う存在のようである。

 幽霊は死んだ者、つまり肉体を失った者の魂という説があり、地獄にも天国にも行けない者が、この世に残ってしまう。
しかし、地獄とか、天国とかは、明らかにユダヤ系統の宗教の世界観であり、それらの宗教では、基本的に、魂は不滅である。
ところが実は、幽霊は不滅な存在ではないのだと、されているのだ。
 だいたい平均して、幽霊は400年ほどで消えるという。

 この世界にはまた、火の玉のようなものが、急に夜の光を照らしたりする。
ウィルオウィスプとか、ジャックオーランタンとか呼ばれる、そういう火の玉も、また死者の魂だとする説がある。

ゾンビ

 ゾンビはヴードゥー教の伝説由来であり、本来は単に、ボコール(黒魔術師)が、呪術と薬を用いて蘇生させた死者だという。
蘇生の際に奪われるとも、普通に失われているともされるが、いずれにしても、生前の記憶や意識はなく、単に操り人形のように、術師の命に従う。
死体なら何でもよいようで、腐っててもいい。
 また、そもそも生きてる者を一時仮死状態にしてから、意識の効かない存在に変えられたのが、ゾンビなのだともされる。

 しかし、現在のファンタジーなどでは、ゾンビは、蘇ったか、操られる腐った遺体、というイメージが強い。
 典型的な例として、ゾンビは呪いや、寄生虫の影響により蘇った遺体であり、意思や記憶はなく、ただ生前に身につけた条件反射のみで動く。
だんだん腐敗していき、その腐敗が脳に達した時に、二度目の死を迎える。

スケルトン

 ゾンビは腐った肉体をまとってるが、スケルトンは、肉のなくなった骸骨状態のアンデッドである。
ゾンビの肉が朽ちたり、溶けたりして失われると、スケルトンになるという説もある。

 ゾンビ同様に、生前の意識などはないとされるが、ゾンビに比べ、武器を使う者が多いともされる。
おそらく、ゾンビに比べたら、多少の知恵があるのだろう。

 また、中世のヨーロッパでは、戦場に亡霊騎士が現れ、それを打ち倒して鎧を剥ぐと、中身が白骨であった、というような話がわりと伝わっていたそうだ。

マミー

 ミイラというのは、昔のエジプト人達が、やがて甦る運命の人が、その時に必要だと思われる肉体を残しておくために作っていた。
ようするに防腐剤などの薬で、なるべく生前の面影を保持させた遺体である。

 ミイラというのは、ポルトガル語由来の名称であり、英語でマミーと言う。

 マミー(ミイラ)は、完全復活の過程に過ぎず、やがて蘇った時は 整然と同じ姿になるはずだが、これが不完全なままに蘇ってしまった場合、モンスターになるようである。

ヴァンパイア

 吸血鬼、ヴァンパイアもまた、アンデッドの一種とされる。
単純に蘇ったともされるが、遺体に悪魔が乗り移った、という説とかもある。
悪魔の炎「悪魔学」邪悪な霊の考察と一覧。サタン、使い魔、ゲニウス  大抵の場合、墓から夜に現れ、聖者の血を吸うために襲いかかったりする。
血というのは、古来よりも生命エネルギーそのものなのだという説があり、吸血鬼は生命エネルギーを生者から得ているとも言われる。

 影がなかったり、鏡に映らなかったりする、典型的なヴァンパイアのイメージを、大きく広めたとされる小説が、ブラム・ストーカーの小説、「吸血鬼ドラキュラ」である。
この小説は伝承をもとにしたフィクションだが、あまりにも有名なために、ドラキュラという名前自体が、吸血鬼の一般名称かのように使われる場合もある。
吸血鬼の夜「吸血鬼」能力に弱点、退治方法まで。闇の貴族のすべて

キメラ。合成獣は人工的か

 生物学においてキメラとは、 複数の異なる遺伝情報を持っている個体の事であるが、創作ファンタジーなどでは、複数の生物の身体的特徴を合わせ持った、合成獣の意味で使われる。
 例えば東洋の龍がまさにその類であり、龍は9つの異なる生物の特徴を掛け合わせた姿とされている。
キメラは、何らかの魔術や科学技術により、人工的に作り出されたものとして描かれる事もあるが、自然界に存在する生物種として登場する事も結構ある。

キマイラ

 キメラ(合成獣)という名前の語源であろう、神の血をひくという獣。
 尻尾がヘビのライオンの胴体に、ヤギの顔が付いているという、見事な合成生物。
ライオン、ヤギ、ヘビのそれぞれに意思があるともされ 、いずれかがオスであったとしても、キマイラ自体の性別は、基本メスであるようである。
 炎を吐くとされる。
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コカトリス

 バジリスクと同一視、あるいは雌雄の関係にあるとも言われるが、見た目はまるで違う。
 コカトリスは、2本、あるいは4本足で、首から上と足はニワトリ、胴と尻尾はトカゲかヘビ、ドラゴンを思わせる翼というような、キメラである。

 その強力な毒など、見た目以外は、バジリスクとまったく同じ特徴を持っているという。

マーマン、マーメイド

 海に住むという、魚の下半身に人間の上半身を持つ、日本語では人魚と呼ばれる生物。
 男性の人魚をマーマン、女性の人魚をマーメイドと言い、マーマンは醜いが、マーメイドはとても美しいとも言われる。
ただし、古い記録におけるマーメイドは、普通に醜いとされていたようである。

 マーマン、マーメイドは、人みたいな顔をしているというジュゴンの話を聞いた人達が、勝手に想像を膨らましたことで誕生した生物ともされている。

セイレーン

 水鳥の翼を有する女性とも、翼を有する人魚であるともされる、海の精。
古くは、顔だけが人で、体は水鳥であったようである。
海に住まう魔女という説もある。
 また、セイレーンの群れはセイレネスと言われる。

 セイレーンの響き渡る声はとても美しく、その歌声に魅了された船乗りは、船を岩場や危険な海流へと自ら進めてしまう。
とにかく聞かない事が肝心で、セイレネスの海域では、耳を塞ぐのが、最善とされる。
 歌でなく、楽器を使って、素晴らしいメロディを奏でる場合もあるようである。

ハーピィ

 ラテン語名のハルピュイアと呼ばれる事も多い、上半身と顔が女性で、下半身が鳥、それに翼が生えていて、指の爪がかなり長く鋭いという、鳥人間。
腕は翼と一体化しているという話もある。
見た目の特徴は、セイレーンとほとんど大差ないのだが、セイレーンに比べると、その顔も歌声も、あまり美しくないとされる事が多い。
風切り羽「鳥類」絶滅しなかった恐竜の進化、大空への適応  単なる肉食の獣のような存在ともされるが、元々は、クレタ島のつむじ風や竜巻の女神だったそうである。

 セイレーンや、ハーピィ、時には人魚もそうだが、いずれも、動物と女性の複合であり、女性しかいないとされる事が多い。
実は、自分を呪ってしまったり、罰を受けた魔女とかなのではなかろうか。
月夜の魔女「黒魔術と魔女」悪魔と交わる人達の魔法。なぜほうきで空を飛べるのか

ズゥ

 メソポタミアの神話、伝説に登場する、獅子の頭を持つ大きなワシ。
高い山や木の上に好んで巣を作り どんな鳥よりも早く飛べたとされる。
 かなり強力な魔物であったともされ、その鋭い爪は天空を裂き、翼の羽ばたきは嵐を起こしたとも言われる。
渦巻く風「風が吹く仕組み」台風はなぜ発生するのか?コリオリ力と気圧差  神話によると、もともとは、神々の神殿を守る霊獣だったそうであるが、ある時、裏切ったために退治されたそうである。

スフィンクス三種

 古代エジプトの伝説に起源を持つというスフィンクスは、ライオンの体に人間の顔などを備えたキメラである。
古くはとても神聖な獣とされ、伝説に登場する怪物というより、単なるシンボルだったようである。

 スフィンクスは、普通にさまよう怪物とされる事もあるが、どこか の守護獣となっている事も多い。
いずれにしても、近づいてきた相手に対し、謎かけなどをして、その謎が解かれた場合、どこかに消えるとか、自ら命を絶つとかされている。
しかし、謎かけの正解を答えられなかった場合は、襲いかかってくるという。

 スフィンクスには、人の顔を持ったアンドロスフィンクス。
ハヤブサの顔を持ったヒエラコスフィンクス。
猛禽類「猛禽類」最大の鳥たちの種類、生態、人間文化との関わり 羊の顔を持ったクリオスフィンクスの、三種類がいる、という説もある。

ゴルゴン

 頭に蛇の髪の毛を生やした女性とされるが、男性もいるという説もある。
蛇の髪以外にも、黄金の翼、青銅の手、イノシシの牙を持つとされるキメラである。
足が馬という説もある。
 ギリシア神話に登場するゴルゴン三姉妹が有名である。

 見た者を石化する能力と、飛行能力も有している。
石化能力に関しては、その瞳が実は、カトブレパスのものだから、という説もある。

 ゴルゴンとは「恐ろしいもの」という意味。
単に恐ろしいキメラがゴルゴンなのかもしれない。
 また、ギリシア神話のゴルゴン三姉妹には、さらにグライアイという三人の妹がいる。
グライアイは、ひとつの目と歯を、三人で共有しているという存在らしい。

フンババ

 バビロニア神話に登場するという、硬い鱗に全身を覆われた、おそらくは森の怪物。
ライオンの前足と、ハゲタカの爪、野牛の角に、尾と生殖器がヘビとなっているキメラ。
また、一つ目なようである。

 カトブレパスと同じく、見た者を石化する力を持っているともされる。
 普通に歩くだけでも、独特の跡を残すので、専門家ならすぐに追跡できるという。

森と植物の精

マンドラゴラ。アルラウネ

 実在する植物のマンドラゴラは、古くより薬草、あるいは錬金術の素材として、よく用いられてきた。
幻覚作用のある神経毒が含まれてる事があるマンドラゴラの根は、どこか人を思わせるような形をしている場合もあり、古くより、迂闊にこれを引き抜いたら、凄まじい悲鳴で、引き抜いた者の命を奪う、という伝承がある。

 伝承上で、マンドラゴラの亜種とされているのがアルラウネであり、こちらは、 普通に言葉を喋るそうである。

ドリアード

 ドリアードとはフランス語名であり、英語名はドライアドという。
ギリシア神話由来の、木の精。
見かけは、小柄で、緑色の髪の女性とされている。

 ひとつの木とともに誕生し、木と共に滅びるとされる。
また、自分の木から、そう遠くまでは離れられないという。
 さらに、森の木を切る者を決して許さず、罰を与えたりする。
しかし、親切にしてくれたり、頼み事を聞いてくれたした者には、それなりの礼をしてくれる。

 木に巣を作ったり、樹液を食べる虫などを従える事も出来るようである。
ドリアードを怒らせてしまった人が、ドリアードの命令を受けた虫に目を潰されたとかいう話も残っている。
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レーシィ。レシャチーハ。レショーンチ

 森を擬人化したもとされる精。
ボサボサの髪とヒゲを持つ人の姿ともされるが、影も無く、足音も残さないそうである。
さらに、自在に身長を変えることが出来る。
また、気にいらない人間に姿を見られそうになった時は、即座に消え去るという。

 その血は青く、頬や唇も真っ青とされるが、体毛は全て緑色とされる。
 女性のレーシィはレシャチーハ、子供のレーシィはレショーンチという話もある。

ポレヴィーク。ポルードニッツァ

 田園でんえんや野原の精とも、レーシィの同族ともされる。
 体毛の代わりに緑の草を生やした、巨人の姿とされることが多いが、小人に変わることもできる。

 女性のポレヴィークは、ポルードニッツァと呼ばれる。
 住みついた土地の主人と、上手くいっていたなら、外的を追い払う守護者となってくれる。
しかし、仕事をしない農夫などに対しては、殴りかかってきたりするようである。

その他いろいろ

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