「生物学の本のおすすめリスト」哺乳類。動物、植物。図鑑、専門書

タツノオトシゴ

目次

有袋類学 (Natural History Series)


 哺乳類の専門書は数多いけど、一般向けも含め、テーマを有袋類に絞った本は珍しいと思う。

 これは、日本人の著者が、日本人向けに書いている本ではあるが、それだからわかりやすいと言えるかは微妙かもしれない。

 とにかく、有袋類について幅広く取り扱っていて、オーストラリアの有袋類だけでなく、アメリカの有袋類に関しても、けっこうページを使ってくれている。

 基本的には教科書なので、とっつきにくい部分はあるかもしれないが、有袋類に興味のある人は読むべきと思う。

爬虫類の進化


 刊行年代的に仕方がないが、遺伝生物学的観点からの考察は薄い。
ただし、解剖学的観点からの、爬虫類進化の研究については、手法から、当時までの有力な学説まで、幅広く学べる。

 解剖学は、遺伝学が発達してから、軽視されがちな分野でもあるが、実際には、少なくとも、研究の最前線の人達は、両方を重視する人が多い。

 最新研究に明るい人でも、この手の本は、研究史や、今では当たり前になりすぎた事が、なぜそうだと明らかにされたのかを知る事が出来る事もある。

両生類の進化


 上記の本の両生類版のような本。
爬虫類でも、すでに哺乳類、鳥類に比べて少ないのだが、両生のはもっと少ないので、専門書は貴重。

 タイトルには進化とあるが、両生類という生物群について、幅広く扱っている。
また、両生類は最初の陸上脊椎動物なので、哺乳類だろうと、爬虫類だろうと、とにかく脊椎動物の進化史に興味のある人は、両生類についても学んでおくとよいと思う。

鳥 優美と神秘、鳥類の多様な形態と習性


 教科書でなく、一般向けの、鳥類学の本。
分厚い本だが、一般向けなだけあって読みやすいと思われる。

 鳥類学を全体的に扱うというテーマで、おそらくかなり妥協しないで、徹底的にやっているが、それゆえに、個々に関する記述は浅い。
いわゆる、広く浅く。

 しかし入門書としては、これ以上ないレベルと思う。
また、好きな一部以外の鳥類についても幅広く知りたいという人にもおすすめ。

<おもしろくてためになる>魚の雑学事典


 まさに雑学事典の名に恥じぬ、魚の雑学事典。
魚類に関する基礎的な知識はもちろん、ちょっとした小ネタをいくつも学べる。

 これは、本のコンセプトからして、生物学自体には、そこまで興味ないという人にも、単なる話のネタ本として楽しめるかもしれない。

狼―その生態と歴史


 日本の狼の大先生が書かれた素晴らしい名著。
時代を考慮するなら人によっては、価値がないと、バッサリすてられるかもしれない。
しかし、オオカミに興味があるなら、この本は絶対に読んだ方がよい。

 この本の著者は、フィールドワークをよくやっていて、データでなく、直に野生のオオカミと関わり、よく研究している。
日本人研究家の本なので、この本が書かれた頃には、すでに絶滅しているが、ニホンオオカミの記述はかなり深い。

 日本人と狼の関わりの歴史を知る意味でも、この本はおすすめ。

ボクが逆さに生きる理由 誤解だらけのこうもり (Natsume-sha Science)


 コウモリについて、一般向けの専門書。
コウモリは、ネズミの次くらいに繁栄している哺乳類、なのに飛べる。
哺乳類で飛ぶのはコウモリくらいだけど、そのコウモリの数が多いから、ある意味、飛ぶことは哺乳類の特徴のひとつ、と言っていいくらいに、コウモリは繁栄している。

 そんなコウモリの様々な事について、専門家が、わかりやす記述している本。

 哺乳類の1/5くらいはコウモリらしいので、ある意味、哺乳類に興味ある人にはおすすめとも言える。 

ペンギンになった不思議な鳥


 これも、古くて、学術的価値を見いだせないという人にも、全然読んでほしい、ペンギンの本。
研究や、人とペンギンについての歴史も学べる。

 しかしペンギンは、動物園だけでなく学者達にも大人気なのか、専門書がやたら多い。
犬(狼)や猫にはさすがはな負けるかもしれないが、鳥類の中では一番くらいかもしれない。
なぜ?

タツノオトシゴ図鑑


 前半は、タツノオトシゴという生物に関する基礎的な様々が紹介されている。
図鑑なので、図も多くてわかりやすいし、タツノオトシゴという生物を知りたいなら、まずおすすめ。

 タツノオトシゴは、奇妙な魚みたいだが、やっぱり奇妙な魚だとよくわかるだろう。

ゴリラ


 霊長類研究は、我々が何者かを研究する分野でもあると言われる。

 まあ何にせよ、とりあえずこれは、霊長類学者の大先生が、自身の研究成果全てを詰め込んでくれたような、ゴリラの専門書として素晴らしい本。

 また、ゴリラに限らず、この手の霊長類を扱った本は、社会というもの、付き合いというものの正体について、興味ある人にも参考になるだろう。 

教養のための昆虫学


 タイトルだけなら一般向けの本ぽいが、普通に教科書。
最低限の教養とかそういうレベルでもなく、マニアックな記述も多い。
しかしとりあえず、昆虫という生物群について詳しく知りたい人には、最適。

 もちろん、昆虫の定義から、個々の昆虫の特徴まで、かなり幅広く扱っているから、単に入門書としても優れている。

クモ学―摩訶不思議な八本足の世界


 クモについては、優れた本はいくつもあるが、これは初めて読んだ時、特にわかりやすいという印象が強かった本。
なんか一般向けぽい教科書という感じ。

 特に著者の体験談も交えたセアカゴケグモの話は、自分のそれまでのイメージを壊されるとともに、気をつけてるつもりで、自分もまだまだだなと思い知らされた。
先入観に惑わされないようにするのって、難しいよね。

ミツバチの会議: なぜ常に最良の意思決定ができるのか


 ミツバチを専門的に扱った本というより、ミツバチのとある行動についてを専門的に扱った本。
ミツバチに興味ある人はもちろん、生物が形成する社会というものに、興味ある人にもおすすめ。

 また、欧米のミツバチ研究の歴史も、わりと学べる。
行動の研究手法に関する記述も、けっこう参考になると思われる。

わたしのカブトムシ研究


 日本では大人気なカブトムシ。
だけど謎だらけなその生体についての、研究記録的な専門書。
 これも、本のコンセプト的な問題で、その研究手法がわりと参考になる。

 やはりカブトムシのみ専門に扱うにはわかっている事が少なすぎるのか、単に子供が読む事を意識してか、短いけど、だからこそ読みやすくもある。

クモを利用する策士、クモヒメバチ: 身近で起こる本当のエイリアンとプレデターの闘い


 他の生物に寄生する寄生バチ。
特に、昆虫界の捕食者(プレデター)とされる、クモに寄生するクモヒメバチを扱った本。
 クモヒメバチ以外の寄生バチよりは、むしろクモヒメバチのターゲットになるクモについて、けっこう詳しく記述されている印象。
しかも著者自身が、一から学んだ事を書いてる感があるので、案外クモの入門書としてもよいかもしれない。
もちろん、メインはクモヒメバチである。

 やはり研究手法について詳しく、そこも非常に参考になる。

蚊の観察と生態調査


 蚊の専門書もまあまあある。
やはり、身近でかつ、ウザいと思ってる人が多いからだろうか?
蚊本体のみならず、蚊に関連するいろいろを扱っている。
つまり、蚊によって伝染する病気などに関する記述もある。
これは、蚊かネズミの専門書には、ほとんど基本である。

 実のところ、この本を初めて読んだ時、蚊についてなんか全然知らなかったのだが、おかげでわりと驚きの連続であった。
日本に生息してる種数とか。
研究者が、蚊の種類を見分ける方法とか。

右利きのヘビ仮説―追うヘビ、逃げるカタツムリの右と左の共進化


 ヘビとカタツムリの本。
ヘビについて扱った本は大量にあるが、カタツムリを扱ったのは、そんなにないので、とりあえず貴重。 

 特筆すべきは、データの収集方法から、その集めたデータの解析方法まで、非常に詳しく書かれている事。
 人間社会では、左右どちらが効き腕であっても、スポーツくらいにしか関係ないが、それが生死に関わる環境もある。
なら、効き腕は進化か、という観点からの、カタツムリとヘビの進化研究の本。

ヒトデ学―棘皮動物のミラクルワールド


 ヒトデだけでなく、棘皮動物全般を扱ったポップな教科書。
そういう訳なので、ヒトデだけでなく、棘皮動物という生物群について知りたい人には、入門書として非常に最適。

 内容が優れているのはもちろん、「棘皮動物学はこんなに面白いんだぞ」という、著者らの熱意が非常に伝わってくる名著。

ナメクジ―おもしろ生態とかしこい防ぎ方


 シンプルにナメクジの生態研究と、害虫としてのナメクジ対策についての研究の本。
どちらかに特化しているという印象はないので、どちら目当ての人にも、おすすめと言える。

 ナメクジみたいな生物の魅力は、身近にいる事に加えて、あまりにも我々と違う存在な感じがするから、擬人化がしにくい事と思う。
例えば、猿はもちろん、犬とか猫とか、イルカとかでも、我々ときたら、妙に人間的な思考を当てはめたがる傾向がある。
 正直、ナメクジみたいな、そもそも知能がある事すら、疑ってしまうような生物は、生物の本質の研究に向いてると思うのです。

衛生害虫ゴキブリの研究


 ゴキブリの研究をしてるからって、ゴキブリが好きな訳ではないらしい。
正確にはこの本は、世の中の、多くのゴキブリ本と同じく、ゴキブリというより、家に出現するゴキブリを扱った本。

 まあ、当然だが、本の中には、イラストとかでなく、普通に写真がけっこうあるので苦手な人は注意。
真実を知るのが恐ろしい人にもおすすめ出来ない。
しかし、あの恐ろしい黒い悪魔が、いったい何者なのか、気になったなら、読んでみるといいと思う。

植物生理学 (基礎生物学テキストシリーズ7)


 植物学の教科書としては普通にいい感じ。
日本語の著者というのがやはりポイントであろう。
翻訳よりも安心度は高いし、違和感ある表現とかもないだろう。

 進化や分類、遺伝など、かなり総合的に植物を扱っていて、植物の何かに興味あるなら、それを扱ったどれかの章を楽しめると思う。
堅苦しい印象を受ける人もいるかも知れないけど、ところどころ柔らかな感じもあり、文が微妙に馴染みやすいかとも思う。

おどろきの植物 不可思議プランツ図鑑: 食虫植物、寄生植物、温室植物、アリ植物、多肉植物


 家族で楽しめる植物図鑑という感じ。
なかなかユーモアのある会話形式で、とにかくこんなにヘンテコで面白い植物がいるのだよ、ということを伝えたいという著者の熱意がよくわかる。

 本来は子供向けだろうから、かなりわかりやすく書かれてもいます。
植物という存在の入門書としても、単純に雑学の本としても、普通に楽しい話を求めてる人にも良書と思う

ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語


 古生物学者グールドの名著と名高いこの本ですが、実に名著です。
基本的に一般向けの本なので専門用語にはちゃんと説明があります。
また、そこらのジャーナリストが書いた本よりも、物語的な書き方をしているところがあって、かなり読みやすい本でもあると思います。

 ハルキゲニアが逆さまだったりしますが、それはグールドが勘違いしてるのではなく、時代的なものです。

 内容は三部構成的な雰囲気です(序盤と中盤は研究史的な色合いもあり、特に読む価値ありと思います)。

 ダーウィンの進化論と、 それに関する世間の誤解。
それに加え、生物学者がどのようにして生物を調べるかの(主に解剖学的な)方法について丁寧に説明する序盤。
 カンブリア紀の大爆発という、古代の地球で起こった生物学上の大きな謎がいかに謎か。
そしてバージェス頁岩の発見と研究の衝撃がいかなるものだったのかを生き生きと説明する中盤。
 グールド自身の進化論仮説も合わせて、カンブリア大爆発が示唆する地球のifの物語を明らかにしていく終盤という感じ。

 バージェス頁岩を発見したウォルコットその人が、 いかに優れた古生物学者であったのかを力説しているのが、個人的には印象的。

恐竜 化石記録が示す事実と謎 (サイエンス・パレット)


 教科書的な本ですが、薄い本なので気軽に読めると思います。
タイトルそのまま恐竜の本です。
とにかく恐竜という生物がどのような生物であり、どういう研究がされているのか、基礎的なことが知りたいという人には、まずオススメできます。
恐竜「恐竜」中生代の大爬虫類の種類、定義の説明。陸上最強、最大の生物。  ただ、著者がイグアノドンの専門家ということですが、公私混同は避ける人なのか、別にイグアノドンばかりということはありません。
 実は個人的には、イグアノドンばかりを期待して読みました。
同じような人は、そのような動機で読み始めると、ちょっとガックリくるかも。

恐竜学入門―かたち・生態・絶滅


 恐竜学についてガッツリと知りたい人のための分厚い本。
この手の本は日本でもたまに出る。
しかし、やはり恐竜学と言えばアメリカが一番進んでいるから、当然の話なのだが、基本的には翻訳ばかりなのが残念なところである。

 恐竜学もまた日進月歩な分野であり、新しい知見が次々と生まれている。
そういうわけで、このような教科書的な本の価値は、すぐになくなると思われがちだろう。
実際この本でも、なるべく長い年月が経っても価値があるような普遍的な情報を重視するようにしたと書いてある。
 ただこれは常々思うが、どのような知識を学ぶ上でも、いかにして発展してきたか、考えられてきたのか、なぜそう考えられたのかを知ることは、そういうこと自体がまた一つの知識であり、大変重要である。

 ただし前述したように、この手の恐竜学の教科書は定期的に出されているので、その時その時の最新のものを買うのは、もちろん最適解と言えるはず。

決着! 恐竜絶滅論争 (岩波科学ライブラリー)


 隕石衝突説が、ルイス・アルヴァレスによって提唱されてから、それが定説として定着するまでに、どのような論争があったのか、そして、なぜそれは定説となりえたのか、というような内容を扱った本。

 恐竜(というか白亜期末)の絶滅のみに焦点を絞った本というのは意外と珍しいかも。
本当にそれのみを扱っているために、そんなに厚い本ではない(というか100ページくらいしかない)。

 隕石衝突説以前の最有力仮説であった火山説についてもわりと詳しく、白亜紀末の大絶滅に興味のある人ならば、ほぼ確実に満足できると思う。
隕石衝突「恐竜絶滅の謎」隕石衝突説の根拠。火山説の理由。原因は場所か、生態系か。

カラー図解 進化の教科書(ブルーバックス)(全三巻)


 日本ではブルーバックスで出された全三巻の進化論の教科書。
大学向けの教科書として書かれたものなんで当然と言えば当然であるがかなり幅広い内容を、扱っていて、とにかく本格的に進化論というものを学びたいのならコレというような内容。
 教科書と言っても、かなりの初心者まで想定しているっぽい丁寧な書き方で好感が持てるし、人にもオススメしやすい。

 この本の著者はグールドが好きそう。
物理学者とか神経学者の本にはよく、ライバル扱いのドーキンスの名が登場するけど、純粋な生物学の本では、グールド派が多いっぽい。
進化の分かれ道「進化論」創造論を最も矛盾させた生物学理論

カブトガニの生物学


 20世紀後半くらいからは、日本はカブトガニの研究においては世界をリードする存在であるようである。
カブトガニについて書いた専門書として優れた本として、よく古生物学の本などで紹介されたりもしている。

 中国、日本、ヨーロッパそれぞれのカブトガニの研究史も軽く紹介されていて、解剖学のみならず、生化学的な見地からの話も多く、非常に勉強になります。

 ただ、比較的、読むのが難しい漢字にも、ふりがなが全然ふってないのは残念
カブトガニ「カブトガニ」研究小史。種類ごとの大きさ、生息地による生態の違い。

翼竜の謎―翼竜・首長竜・魚竜の時代


 珍しいかもしれない。
中性代(恐竜の時代)の 恐竜以外の繁栄していた爬虫類についての専門書。
しかも日本人著者であるので誤訳の心配も無用。

 表紙はいかにも翼竜がメインテーマの本ぽい(私は最初そのつもりでこの本を開いた)。
翼竜「翼竜」種類、飛行能力、進化史。恐竜との違いはどのくらいか しかし実際は、翼竜はもちろん、首長竜や魚竜についても同じくらいに詳しく扱っている。
プレシオサウルス「首長竜」恐竜時代の海の覇者。種類、進化、化石の研究記録  哺乳類と爬虫類の祖先型や分岐に関する研究に関しても一章つかっているが、なんだかすごくおまけ感がある。

チャールズ・ダーウィンの生涯 進化論を生んだジェントルマンの社会 (朝日選書)


 日本人著者が書いたダーウィンの伝記としては、おそらく最良のものと思われる。
日本で広まっているダーウィン伝説に関する誤解などが、なぜ生まれたのかなどに関してまで考察してたりするのが印象深い。

 チャールズ・ダーウィン本人に関してはもちろん、ダーウィン一族に関しても、それなりにページを使って説明している。
また、ダーウィンの周囲の人々についても、登場する度、ある程度の簡単な説明を書いている。

 ダーウィンだけが特別な天才だったのではない。
ダーウィンおぼっちゃまを世紀のナチュラリストへと変えた、偉大な先人や先生や先輩や後輩たちがいたことがよくわかる。
ダーウィンの家「ダーウィン」進化論以前と以後。ガラパゴスと変化する思想。否定との戦い

恐竜を発見した男―ギデオン・マンテル伝


 イグアノドンの発見者であり、 恐竜学という分野を開拓した意外な人物の一人として(古生物好きの間では)あまりにも有名なギデオン・マンテルその人の伝記。

 マンテルのライバル的な存在でもある、リチャード・オーウェンについてもわりと詳しい。
オーウェンは、かなり多くの本で悪党みたいに書かれてるが、この本はまだマシな方。

 特にマンテルは、イグアノドンの発見の経緯などばかりが伝説のように一人歩きしてる感があるが、この本では、伝説をはがした後の生物が好きな一研究者の素顔を垣間見ることができると思う。
 彼がいかに古生物研究の道を歩んでいったか。
イグアノドンに関して、実は鋭い考察をしていたのかがよくわかる。
マンテルの医療器具「ギデオン・マンテル」恐竜の発見者。イグアノドンの背に乗って

メアリー・アニングの冒険 恐竜学をひらいた女化石屋 (朝日選書)


 メアリー・アニングの話は、子供向けの本や、歴史上の女性を記録した本などで紹介されることは多くても、一冊の本を丸々使って、詳しく紹介されるということはあまりないだろう。
 残されている記録があまりにも少ないから、仕方ないことではあるが。
この本でも、「おそらくそういうふうだったらろう」みたいな感じの部分も多い。

 幼い頃に雷に打たれた話のような、伝説的な話もしっかり紹介されている。
メアリーアニング「メアリー・アニング」化石に生涯を捧げた女の子  マンテルやバックランドなど、当時の古生物学会の大物の名前が次々と登場するし、彼らが、化石からいかにして、古代の爬虫類たち の姿を甦らせていったのかの経緯も、ある程度わかる。