ドラゴンシャドウスペル「ゲーム世界観2」

ifの現実世界。古代の言葉とモンスターの遺伝子

 「ドラゴンシャドウスペル」は、2007年1月に発売された、フライトプラン社開発の、シミュレーションRPGゲーム。
魔法使いが存在している、ifの現実世界を舞台としている、ローファンタジー的な世界観。

 開発初期イメージは、「世界を旅して古代の言葉を集める」、「モンスターを倒し、その遺伝子を奪い、それを利用した武器を使う」みたいなものだったらしい。

マトリクスとデモンズの謎

謎の古代遺跡、デモンズイコン

 世界のあちこちに存在しているという、様々な形態に偽装され、隠されているらしい、先史文明が残したとされる謎の古代遺跡。

 古代の叡智ともされている『法定式(マトリクス)』の貯蔵庫という説があり、事実、それが多く見つかっている。
そこで法定式を求める様々な組織が、遺跡研究をし、その発見を奪いあっている。

古代の叡知、法定式(マトリクス)

 それは、世界中のデモンズイコンに保管されているという、聖遺物や古文書に記載されている。もちろん何者かが書き記したものとされているが、その何者かは不明、目的も謎。

 この法定式には、人類の起源に関係している秘密が隠されているともされ、全てを解読した場合、万物の再構成すら可能になると噂されている。

 古くから、この法定式の研究を進めていた錬金術師たちは、その秘密を追うことを禁忌とした。それにも構わずに、秘密を暴こうとする者には、死という裁きが下るともされる。
ただし、追求者たちの死は、人ならざる使徒の来訪により迎えることもあるが、単に法定式の奪い合いの戦いによって、ということもあるという。

竜生成の副産物的合成生物、デモンズ

 古の魔法使いたちは、最強の生物である竜を求めていたともされる。
そうした者たちが、おそらくは法定式の叡知によって作り出した様々なモンスターがいて、『デモンズ』と呼ばれる。

 竜は、法定式魔術の最高の目標であり、それを作り出すために、様々な生物の遺伝子の再構築、デザインを繰り返した末の副産物が、この合成生物(デモンズ)。

 デモンズは、魔法によって周囲をガードしていて、通常の物理攻撃では倒すことができないとされる。
「西洋のドラゴン」生態。起源。代表種の一覧。最強の幻獣
 また、デモンズイコンの、『浄罪の扉』を守る番人とされている『タリスマン』というデモンズは、特に強力な希少種でもあり、その姿形は、神話などで語られる怪物に酷似しているともされる。

 デモンズには、植物系のマンドラゴラ、ドライアード、アルラウネ。鳥系のコカトリス、ガルーダ、フレズベルグ。犬狼系のフェンリル、ダイアウルフ、ケルベロス。人形に近い巨獣系のサスカッチ、イエティ、トロル、ギガース、オーク。触手系のクラーケン。可愛らしい印象すらある小鬼系のグレムリン。昆虫のような見た目である甲殻系のアンクヘッジ、アンクヘッグ、アントリッシュ、アントリオン。半人半獣のような見た目の魔獣人系のディアブロ。つまりドラゴンみたいな、飛空鱗系のワイバーン。より明確にドラゴン的な天魔系のティアマット、ファブニール。竜人的な印象もある、神獣系のザムザ、ザムカムジン。コアと呼ばれる共通の中心部に、各属性のエフェクトをまとっているような、不定形の精霊系などがある。
また、自立起動型ロボットとも言えそうな、動くマトリクスギアである魔導器系のミミック(悪魔バフォメットを象っているような壺)、ゴーレムなども、デモンズの扱い。
モンスターおりがみ 「幻獣のまとめ」ファンタジーの魔物一覧。特に興味深いモンスターの分類
 ※上記のデモンズの各「~系」は、一部似たようなやつを一緒くたにしてます。

研究と悲劇。晩餐会とアニマムンディ

 法定式を研究するために組織された、13人の博士たちを中心とした研究機関『晩餐会』は、ある時に、それまでは伝説の存在とされていた『至高の叡智(アニマムンディ)』の存在を確信。

 その至高の叡智を手に入れるためには『7つの暗号(セブンスコード)』を解く必要があるようなのだが、その事実を突き止めた後、博士たちは、何者かによって次々と殺されてしまった。

7つの暗号(セブンスコード)

 どうもこの7つの暗号は、7つの聖遺物のようである。

『聖杯(不滅の血)』
キリストの血を受けた杯。

『ロンギヌスの槍(聖槍)』
世界征服を成し遂げるための力を所有者に与えるという槍

『カインの末裔(咎の烙印)』
史上最初の殺人者とされるカインにまつわる品

『丘の上の都市(骸の丘)』
ある場所を示す言葉とされているが、詳細は謎

『崩王の剣(アーサー王の剣)』
この世あらざるどこかへと消えてしまったとされている剣

『太陽神の紋章(聖甲虫)』
古代エジプト神話における太陽の象徴、スカラベ(?)

『ソロモン王の遺産(契約の鍵)』
古代イスラエルの王の遺産(?)
悪魔召喚 「ソロモンの72柱の悪魔」一覧と鍵の基礎知識

現代の魔法使いヴァリアント

魔法武器マトリクスギアと、魔法使い組織

 法定式(マトリクス)の回収を目的とする遺跡の探索者のことを『ヴァリアント』という。彼らはまた、法定式の叡知を駆使した特殊な武器『マトリクスギア』を使う、現代の魔法使いでもある。
ヴァリアントは、基本的にはどこかの組織に属していて、仕事の際にはチームを組む。

 最大のヴァリアント組織である『ウラノス』は、起源こそ謎に包まれているが、紀元前から存在していることはかなり確からしい。
世界各国の要人も、この組織に属していているとも。

 また、法定式に関する知識を得ただけではヴァリアントにはなれない。それは個々のマトリクスギアには使用者との相性があるため。いわば、そのギアに選ばれてた者でなければ、それを自由に使うこともできない訳である。

 それと、ヴァリアントにはライセンスがあるようである。

 「変異種」などの意味であるヴァリアントという名前は、古代の本当の魔法の技は失われてしまったが、武器を使ってそうした魔法を再現する現代の偽物魔法使い、という観点から考え出されたという。

幽霊船とセントエルモ

 都市伝説的な感じで、遺跡襲撃事件が起こった時によく目撃される、『幽霊船』と呼ばれる、(見かけは普通に、海上用の帆船はんせんのような)謎の飛行船があるが、実はこれもヴァリアントの小組織のもの。
沈没船 「幽霊船」実話か、幻覚か。ありえない発見、海の異世界の記録
 幽霊船には、『セントエルモ』という、聖なる炎の化身ともされる導き手がいる。これはもともと人間で、瀕死の重傷を負った際に、幽霊船の『核神の間』に隠されていた命の種子とつながることで誕生したとも。
謎の光 「怪火とは何か」セントエルモの火と幽霊船。古い記録のUFO。原理と謎
 マトリクスギアには、『心獣』 と呼ばれる存在が宿るのだが、幽霊船なども、実はそうした法定式テクノロジーの産物なのかもしれない。

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