「ケルト神話」英雄と妖精、怪物と魔女。主にアイルランドの伝説

ケルト神話は今もちゃんと残っているか

 ケルト人は文字を持たなかったから、その古い神話体系に関して、彼ら自身による記録は残っていない。
「ケルト人」文化、民族の特徴。石の要塞都市。歴史からどのくらい消えたか  早い段階からローマに取り込まれてしまった大陸側のケルトに関してはかなり記憶が乏しい。
一方でブリテン側に関してはアイルランドやウェールズなどで、民話として語り継がれていた伝説などを10世紀以降くらいにキリスト教の修道士たちがよく記録している。
古代アイルランド「古代アイルランド」先住民族の古代遺跡、ケルトの侵略、キリストの布教十字架「キリスト教」聖書に加えられた新たな福音、新たな約束  基本的に現在ケルト神話と呼ばれているものは、そのキリスト教修道士たちが記録したもので、実質的に大部分の話の一次資料がキリスト教の記録とも言える。

 つまり、おそらくはかなり創作された部分がある。

 意図的な記録の歪曲などはもちろんのこと、そもそもがその時までに伝わる過程でも、話はずいぶんと変わってしまっていると考えられるから、本来のケルト神話というものは、もうほぼ失われてしまったと見て間違いない。

神話、アルスター、フェニアン、歴史。四つのサイクル

 一応アイルランドのケルト神話はそれなりに体系だっていて、主に「神話サイクル(Mythology cycle)」、「アルスターサイクル(Ulster Cycle)」、「フェニアンサイクル(Fenian Cycle)」、「歴史サイクル(Historical Cycle)」の四つのサイクル(ぐん)に分けられたりしている。

 時代順番的に、神話→アルスター→フェニアン→歴史らしいが、 年代的なことはかなり不明とされる。
これはキリスト教以前のアイルランドでは、年代的な記録をとるという方法が一般的でなかったからとされている。
ようするに当時のアイルランドの人たちからしてみれば、過去というのはただ過去であって、それがいつ頃の過去かであるという分類はされなかったわけである。 

キング、マビノギオン、アーサーの伝説

 神話サイクルは「来寇らいこう神話(Invasion myth)」とも呼ばれる。
来寇とは侵略のことで、このサイクルではアイルランドの支配件を巡る神々の、まさしく侵略ゲームが繰り広げられる。

 アルスターサイクルとフェニアンサイクルは、それぞれクー・フーリン、フィン・マックールという半神半人の英雄が活躍する物語となっている。

 フェニアンサイクルにおいては、アーサー王伝説の元ネタでないかとも言われる。

 歴史サイクルは、英雄の時代の後の、様々な王に関する記録で、キングサイクルと言われることもある。
日本神話における、天皇たちの記録のようなものであろう。
歴代天皇「歴代天皇」実在する神から、偉大なる人へ  また、ウェールズにおいては独自に神話記録をまとめた書「マビノギオン(Mabinogion)」がよく知られていて、そこで語られる物語の中のいくつかもまた、アーサー王伝説と関係があるとされている。

ケルト社会で信仰されていたこと

 ケルト社会において宗教に関するあらゆる教義は、神官であるドルイドに取り仕切られていたとされている。
ドルイドは、文字を持たないケルト族たちの生きた記録でもあって、偉大な賢者、あるいは詩人、魔術師として崇拝されていたとされる。

頭部、頭蓋骨に宿った霊感。グリーンマン

 ケルトの信仰に関して、考古学的な証拠(遺跡の出土品)からよく言われるのが、特に頭に力があるとする信仰である。

 ケルトの戦士たちは首級しゅきゅう、 つまり倒した敵兵の首を自らの勝利の証としていた。

 頭蓋骨には霊的性質があるともされ、力の源的な意味なのか、馬の首にコレクションをぶら下げたりする場合もあったようだ。
また、高名な敵を討った場合は、首から上に防腐処理を施し、顔だけミイラを作って先祖代々の宝として自慢の飾り物にもしていたという。
「エジプトミイラの歴史」発展史、作り方、発見と研究  時代が進むと、本物の人の頭を象徴として使うことはなくなったものの、頭の彫刻などを用いた信仰が、ブリテンなどに残ることになった。
特に葉っぱの影から顔だけ覗かせているような「グリーンマン(Greenman)」という彫刻は、かなり典型的なものだったとされている。

 グリーンマンが何を意味しているのかは諸説あるが、基本的には樹木じゅもく信仰と人頭信仰が合わさった産物と考えられている。

曲線と魂の不死性

 ラ・テーヌ期(紀元前450~50)くらいからよく見られるという、後には渦巻き模様などになっていく曲線は、ケルトの霊魂不滅の考えを示した表現だという説がある。

 魂は不滅だと信じていたケルト人たちは、人は死んでもやがて決まった年月を過ぎた後、別の体に魂が宿ることで生き返るという、輪廻転生りんねてんせいの世界観を信じていた。

 死は長い生の一時期にすぎないが、死の間は地上にはおらず、地下、あるいは海底の異世界で暮らすことになっているらしい。

 また、洞窟はたいてい異世界に繋がる通り道であり、そこに迷い込んでいく者もいるし、こちらの世界に帰ってくる者もいたとされる。

生け贄とガリアの神々

 少なくともユリウス・カエサル(紀元前100~44)の時代には人身御供ひとみごくう、 すなわち神に人間の生贄をささげるという儀式が、ケルトであったようだ。

 基本的に生贄にされたのは罪人で、なぜか神々も罪人の方が喜ぶという認識があったらしい。

 特にガリアにおいては、生け贄を捧げられていた神はエススといい、広く信仰されていたともされる。
他には、最高神のルクス
冥界と関係があるとされるオグミオス。
馬の女神エポナ。
雷の神タラニス。
戦の神テウテタス。
光の神ベレヌス。
海の女神ネハレンニアなどの神々が、 碑文などから知られているという。

 アイルランドに残されている神話の中では、ダヌという女神の子孫とされる「トゥアハ・デ・ダナーン(Tuatha Dé Danann。ダーナ神族)」が活躍するが、ガリアの神々とは異なっているともされる。

きれいな水、川の守護女神

 ケルト人は、新鮮な水が流れる場所は、川や泉はもちろん、井戸であっても神聖な場所として崇めていたという。
そして、そういう聖なる水域によく、健康や豊穣ほうじょう祈願きがんして、武器や貨幣かへいや日用品などを奉納品ほうのうひんとして投げ沈めていたらしい。
どの川や泉にも、それぞれの守護女神がいると考えられていたようだから、それらの品は女神へのプレゼントのつもりだったのかもしれない。

 水は生活には不可欠であるから、重要視されるのも当然と言えるか。

 また泉や川は地下の異世界への入り口でもあるともされていたという。
その異世界は、あるいはあの世と言われる死後の世界なのかもしれないが、川辺などは妖精たちの姿もよく見られた場所らしいから、ある種の妖精たちの国と考えられていたのかもしれない。
妖精「妖精は実在するのか」天使との関係。由来。種類。ある幻想動物の系譜 また川などの水源付近には、治療の神が住んでいるらしく、病気のなどに苦しむ者のために、いろいろと特別な儀式などが行われたらしい。

 美術品などに描かれる曲線や渦巻きなどの模様も、水のイメージなのかもしれない。

木と雷と太陽

 ケルト人たちは雷と火を関連付けて考えていたとされる。
雷の神タラニスは、火の神でもあるのだ。

 また、火の神は男で、炉の神は女と考えられていたともされる。
炉の火を女神が司っているという信仰は、ケルト以外にも(インド・ヨーロッパ語族系の)様々な宗教で見られるという。

 雷と光は同一視されていて、両方共、火を引き起こす原因というふうに考えられていた、という説もある。
電気実験「電気の発見の歴史」電磁気学を築いた人達  火は夏の象徴でもあり、祭りなどでも盛大な炎が演出されたようだ。

 太陽もまた火と関連があると考えられていた。
どうもこの世界の火そのものの魂というふうにイメージされてたりしたらしい。
太陽系「太陽と太陽系の惑星」特徴。現象。地球との関わり。生命体の可能性 それと太陽の神は男であることが多いが、ケルト文化においては基本的に女神だったらしい。

ダーナ神族と巨人と人間

 ケルト神話の特徴として、創世の話がないと言われる。

 アイルランド神話には、海の向こうから神々がエリン(後のアイルランド)にやってきたという話はあるが、これは一応、ノアの洪水以降の話ということになっているらしい。
洪水神話「洪水神話」世界共通の起源はあるか。ノアの方舟はその後どうなったのか 創世神話がないことに加えて、そもそも海の向こうから神々がやってきたというプロローグからして、ケルト神話(というかアイルランド神話)はやや特殊と言えよう。

 ノアの子孫らしいケスィルとその一族に始まり、エリンは様々な一族が移住の地として選んだ島だった。
しかしたいていの者は、疫病や「フォモール族(Fomoire)」という巨人たちにより滅ぼされたりしていた。

 しかし巨人たちの脅威にさらされ一時期は島から逃げ出したフィルボルグ族が、しっかりと力をつけてから再びやってきて、島は支配された。

 しかしフィルボルグの時代も長くは続かなかった。
遠く北より、新たに島にやってきたダーナ神族が、フィルボルグの支配に対し、戦いを挑んだのである。

 ダーナ神は魔術と機械技術に優れた一族であった。
彼らは島の西の平原モイトゥラでの大決戦で見事にフィルボルグを負かし、島の新たな支配者となった。
だが戦いで片腕も失ってしまったダーナの王ヌアザは退位。
新たな王にはダーナとフォモールの混血であるブレスがなった。

 ブレスは悪い王だった。
そこでダーナ神たちは、傷をいやしたヌアザを再び王とし、ブレスを追放。
ヌアザはその後、光の神(あるいは太陽神)ルグに王位を託す。

 ルグもまたフォモールの血をひく混血であったが、ブレスより善き王とされた。

 一方で追放されたブレスは、フォモール族たちを従え、ダーナに反旗はんきひるがえす。
こうして、モイトゥラ第二の決戦が始まった。

 結局ダーナ神たちはフォモールも退けたが、続いて現れた「ミレシア族(Milesians)」に、自分たちも退けられてしまう。
ミレシアはアイルランドの人々となり、ダーナ神族は地下や水底みなそこの異世界に移り住むことになって今にいたる。

 ちなみにダーナ神族が、アイルランドにやってくる前はどこにいたのかは完全に謎とされている。

ヌアザ、銀の腕の王。ディアン・ケヒト、ゴブニュ、クルーニャ。ルフタ

 ダーナ神たちの(アイルランドにやってきた時点での)最初の王。

 彼は、フィルボルグとの戦いで片腕を失ってしまう。
しかし医神ディアン・ケヒト(あるいはその息子のミアハ)が、鍛治かじ神ゴブニュや金属神クルーニャの協力も得て、ヌアザに銀の義手を与え、彼は王へと返り咲く。

 そういうわけで、彼はアガートラーム(銀の腕)などと呼ばれていたという。

 また、ゴブニュとクルーニャ、それに鉄の神ルフタは、ダーナの優れた工学技術を支えた3柱だったとされている。

ルグと魔法の品々。魔王バロール、マナナーン・マクリール、オグマ

 ディアン・ケフトの息子キアンと、フォモールの魔王バロールの娘エスリンの子とされる。
バロールは彼の存在を嫌ったようで、殺害を試みたりもしたらしい。

 海神マナナーン・マクリールや、言語神オグマを育ての親としていた彼は、非常に様々な技術を持っていて、イルダーナ(百芸)とか、ラムファタ(長い腕)とか呼ばれていた。

 さらに彼は多くの魔術の品をマナナーンから与えられていたとされる。
特にどんな場所も走ることができる馬「アンヴァル」や、どんな鎧も破壊して癒えない傷を与える事ができるという剣「フラガラッハ」などがよく知られている。

ダグザ。善良で大男な神

 ルグの次代の王だったともされるこの神もまた、ダーナ神たちの最高神とされている。
粗暴そぼうで不細工な大男というような外見だったらしい。
外見通りに怪力だったりもするが、見た目に反して芸術や話術に長けた賢い神でもあったという。

 善良な神らしい。
だからなのか、かなり女性に慕われやすく、その上で浮気性だったとされている。

 ケルト社会では、男性が複数の女性と関係を持つことがダメという風潮は薄かったようだが、正妻が嫉妬したりする話も多いから、単に男の社会的立場が大きく強かっただけかもしれない。

オェングス、恋の神。ミディール、エーダイン

 恋をする人たちの守護者とされた神。
頭上を舞う小鳥を差し向けることで人に恋心を抱かせることができる、キューピット的な性質もあったようだ。
天使の恋愛人はなぜ恋をするのか?「恋愛の心理学」  地下の神ミディールが、ケルト神話において絶世の美女として語られるエーダインをわらわにできたのも、彼の業だったとされる。

 ダグザが、すでに夫のいたボアンという女神に産ませた子である。
ダグザは、ボアンとのことがばれないように、翌日に帰宅するはずの夫を、太陽の運行を一時的に止めることで(子が生まれるまで)足止めしたともされる。

 彼自身は、ある時、夢の中で出会ったという乙女に恋をして、彼女の側にいた白鳥の1羽になったという話がある。

モリガン、戦女神。バウヴ、マハ、ネヴァン

 ダーナ神の戦女神とされる。
オグマの孫にあたり、バウヴ、マハとった同じく戦女神の姉妹がいたらしい。

 他にはネヴァンという戦女神も、よくバウヴやマハとセットで語られていた。

 基本的に彼女らは、灰色、あるいは赤い衣をまとった美女の姿で戦場に現れるようだが、鳥だという説もある。

 特にモリガンは、愛と引き換えに戦いの勝利を約束したようで、ヌアザやダグザとも関係を持っていたとされる。

 時代が下ると、怪物の女王というような悪名も広まったようだ。

 戦女神とされる彼女らは、女のドルイドであったという説もある。

アルスターの英雄伝説

 ある時、アイルランドにはウラド(アルスター)という国があった。

 コンホヴォルは名君だったが、婚約者ディアドラが、王に仕える「赤枝騎士団(Red Branch)」のノイシュと駆け落ちしてから精神を病んでしまう。
そうして気の狂ったコンホヴォルは、ノイシュを殺害し、ディアドラを自殺に追い込んだ。

 その狂気沙汰をきっかけに、戦士たちの多くがアルスターを去ったが、コンホヴォルの甥であり、太陽神ルグの子であるクー・フーリンは残った。
彼は優れた才能により、少年でありながら、すでに国内でも随一ずいいちの戦士となっていた。

 ところでアルスターには、いつかの王(おそらくコンホヴォルか、彼の父フェルグス)が女神マハの化身の妊婦へ行った罪により、「国に危機が近づいた時、すべての成人男性が妊婦の苦しみを味わう」という呪いがかっていた。
そしてその危機が来てしまった。

 アルスターの南西の国コナハトの女王メイヴが、夫との財産比べゲームに勝ちたい一心で、アルスターで最高の牡牛おうしドンクアルンゲを狙い、軍を送ってきたのだ。

 呪いによってなかなか戦えない大人たちに代わって、まだ少年だったクー・フーリンは、たった一人で軍を相手に戦い、国の危機を救ったのだった。

赤枝騎士団。王直属のエリート騎士団

 アルスターの首都エヴィンマハの「赤枝の館」を集合場所としていたことから、こういう名前がついている。

 この騎士団は王の直属であり、コンホヴォルの祖父、赤王ロスの血をひく者が多く所属していたとされる。
そうでない者でも、とにかくエリートばかりの、かなり選ばれし騎士団であった。

 基本的には少年の頃に見習いとして入団し、実力をつけて騎士に昇格するという流れがあったようだ。

クー・フーリン。時にはドラゴンな美青年

 彼はセタンタという名前だった。

 幼い(5~7歳くらいの)頃にクランという鍛治屋の番犬を誤って死なせてしまった彼は、新しい番犬が訓練で仕上がるまでの代役を申し出る。
その時にドルイドの知り合いが、彼をクー・フーリン(クランの番犬)と呼んだとされる。

 彼は普段は小柄な美男子だったそうだが、戦いで興奮すると、髪が逆立ち、口は裂けて、筋肉は膨れ上がり、血と光を放出しながら、ドラゴンのような姿になったらしい。
ドラゴン「西洋のドラゴン」生態。起源。代表種の一覧。最強の幻獣  ダン・スカー(影の国)の女王スカアハのもとで修行を積んだ彼は、武術はもちろん、魔術師としてもかなり優秀であった。
また、クー・フーリンの武器である、怪物コインチェンの骨で作ったらしい魔槍ゲイ・ボルグは、そのスカアハ、あるいは彼女の姉妹で敵だったとされるオイフェからもらったものとされる。

フィンとフィオナ騎士団

 ある時、アイルランド王を守る「フィアナ騎士団(Fiana)」の内部では、バスクナとモーナというふたつの一族の権力争いが加熱していた。
そんな中、騎士団団長でありバスクナであったクールは、モーナの娘と恋に落ちたが、そのために他のモーナの者に殺されてしまう。

 クールの子を身ごもっていた娘はなんとか逃げて、無事にディムナという子を出産。
そしてドルイドの女に育てられたディムナは、ある程度成長した時に、賢者フィンガネスから大いなる知恵のさけをもらったのをきっかけに、親指に叡知を宿すことになる。
以降、彼はフィンという名を名乗るようになった。

 そしてフィンは、王都タラを襲ったアレインという怪物を倒した功績により、かつての父のように騎士団の団長となる。
彼が率いるようになってからの騎士団は、外国の軍はもちろん、邪悪な神々や怪物などとも戦い、国を守った。

 しかし最も信頼していた部下であったディルムッドが、自分の婚約者であるはずのグラーニャと駆け落ちしたことで、まるでかつてのアルスターのコンホヴォルのようにフィンは堕落し、部下の信頼も失っていく。
また、新たにアイルランド王となったカルブレが、大きな権力を持つ騎士団を嫌っていたため、国とも対立してしまう。

 最終的には、フィンの孫のオスカーがカルブレと相討ち、戦いは終結。
オスカーの父(つまりフィンの子)のオシーンは生き延び、その後は騎士団の栄光をアイルランドの各地に伝え残していったとされる。

マビノギオンとは何か

 マビノギオンは、神話というより幻想世界物語集というような感じが強いとされる。
「マビノギの四つのえだ(Four Branches of the Mabinogi)」、あるいは単に「マビノギ」という書は、マビノギオンとは区別される。

 マビノギオンは、ウェールズ語の研究者であったシャーロット・ゲスト(1812~1895)が編集した、中世ウェールズで語られていた伝説を英訳してまとめた書。
そしてマビノギの四つの枝は、そこに収められた物語の一つである。

 マビノギの四つの枝自体は、関連しあった4つの物語集となっている。
全体の話としては、ダヴェドという国の王プイスと、アンヌーヴンという異世界の女フリアノンの間に生まれたプラデリが、戦争や、異世界への冒険、魔術師の陰謀などを仲間たちと乗り越える話。
それに彼の死後に、その息子スレイが、また数々の苦難を越えてグウィネズという国の王となるというもの。

 ちなみにマビノギオンはウェールズの話であるので、アイルランドは基本的に敵国扱いである。