目次
- 単孔類(学名:Monotremata)。ハリモグラ。カモノハシ
- 有袋類(学名:Marsupialia)。カンガルー。コアラ。ウォンバット
- 真無盲腸類(学名:Eulipotyphra)。モグラ。ハリネズミ。トガリネズミ
- アフリカ好虫類(学名:Afroinsectiphilia)。ハネジネズミ。ツチブタ
- 翼手類(学名:Chiroptera)。コウモリ
- 真主獣大目(学名:Euarchonta)。サル
- 異節類(学名:Xenarthra)。ナマケモノ。アルマジロ。アリクイ
- センザンコウ類に関して
- グリレス大目(学名:Glires)。ネズミ。ウサギ
- 鯨偶蹄目(学名:Cetartiodactyla)。クジラ。ウシ。シカ
- 奇蹄目について
- 食肉目(学名:Carnivora)犬。猫。パンダ。ラッコ
- 近蹄類(学名:Paenungulata)。ゾウ。ジュゴン
単孔類(学名:Monotremata)。ハリモグラ。カモノハシ
常識はずれな卵生の哺乳類。
4種のハリモグラ科と1種のみのカモノハシ科から成るグループ。
「哺乳類」分類や定義、それに簡単な考察の為の基礎知識
卵生である事以外に、「成獣に歯がない」という共通特徴もある。
食物を丸呑みする訳ではなく、口内には、ちゃんと歯の代わりに食物を潰す板やトゲなどが備わっている。
ハリモグラ(学名:Tachyglossus aculeatus)
ハリモグラ科。
ハリがついたモグラではない。
トゲアリクイとも言われるが、昆虫を捕らえる為の長く伸びた口吻と、丸みある体型は、確かにアリクイに似ている。
体長は40cmほど。
オーストラリア、タスマニア、ニューギニアに生息。
ミユビハリモグラ(学名:Zaglossus Bartoni)
ハリモグラ科
現生する最大の単孔類。
口吻も長く、20cmくらいに達する。
普通のハリモグラに比べたらツンツンしたトゲがかなり少ない。
体長は80cmほど。
ニューギニアに生息。
カモノハシ(学名:Ornithorhynchus anatinus)
カモノハシ科。
嘴に、水かきに、尾にはウロコと、かなり爬虫類との関連性を想起させてくれる、妙な哺乳類。
「爬虫類」両生類からの進化、鳥類への進化。真ん中の大生物
嘴は電気センサーとなっていて、獲物である虫などが発する電気信号をキャッチする。
また、雄のかかとには毒爪がある。
どういうわけか雄にのみ。
雄のみとはいえ、毒を持つ珍しい哺乳類。
体長は50cmほど。
オーストラリア、タスマニアに生息。
(注釈)卵生は原始的なのか?
単孔類は原始的だとされている。
とすると気になるのはやはりそのフォルムである。
初期哺乳類といえば、ネズミのような生物のイメージが一般には強いが、現生単孔類はどいつも、ネズミとはそんなに似てない。
かつてはいろいろな姿の単孔類がいたが、現生の奴等だけが現在に生き残ったという事だろうか?
しかし失礼ながら有袋類はともかく、なぜ単孔類はこれほどに生き残れなかったのだろうか?
よくよく考えれば、有袋類みたいなイロモノはともかく、爬虫類とか鳥類とか、卵生の生物で繁栄してる連中もかなりいる。
なぜ単孔類は繁栄出来なかったのだろうか?
「鳥類」絶滅しなかった恐竜の進化、大空への適応
まるで卵生である事でなく、「卵生の哺乳類」がダメであるようだ。
実は同じような事が爬虫類にも言える。
爬虫類にも(あと両生類にも)胎生の者がいるが少数派である。
これはもしかして「胎生の爬虫類」がダメなのではないだろうか?
有袋類(学名:Marsupialia)。カンガルー。コアラ。ウォンバット
未熟児の状態で産んだ子を、育児嚢と呼ばれる母親の腹部の袋内で保護しながら、ある程度育てる哺乳類。
独特さだけなら単孔類以上と言えるだろう。
現生有袋類と言えば、オーストラリアのイメージだが、アメリカ大陸にも少数ながら存在している。
かつてはアジアでも繁栄していたが、どうやら真獣類(有袋類と単孔類以外の哺乳類)に駆逐されたようである。
以下に紹介するもの以外でも、
フクロネコ科のタスマニアデビル(どの辺が悪魔なのか、少々理解に苦しむ腐肉食者)
ウォンバット科のヒメウォンバット(200mに達する巣穴を掘るという天然ドリルマシン)
コアラ科のコアラ(多くの生物にとって毒であるユーカリの木に完全対応した唯一の存在)
などが有名。
「有袋類」袋を持った哺乳類の進化と生態
アカカンガルー(学名:Macropus Rufus)
カンガルー科。
現生最大の有袋類。
危険を察知すると、尾や後ろ足を地面に叩きつけて、仲間への警告音を発する。
するとアカカンガルーの群れは、よく知られたジャンプ走法で、素早く逃げ去る。
その速度は時速50kmにも達するとされている。
よく繁栄していて、害獣としてよく狩られているにも関わらず、絶滅しそうな気配がない。
体長は1.5mほど。
オーストラリアに生息。
フクロモグラ(学名:Notoryctes Typhlops)
フクロモグラ科。
フクロモモンガと共に収斂進化の具体例としてよく取り上げられる。
名の通り、モグラに非常に似ていて、地中生活を営むのも一緒。
袋は砂が入るのを防ぐ為に、後ろ側に開いている。
体長は15cmほど。
オーストラリアに生息。
ミズオポッサム(学名:Chironectes Minimus)
オポッサム科。
現生する唯一の水生有袋類。
後ろ足には水かきのあるネズミという見た目。
雄も袋を持つタイプの有袋類。
その防水性能もばっちりで、袋の口は水中では閉じるようになっている。
体長は30cmほど。
中米、南米に生息。
真無盲腸類(学名:Eulipotyphra)。モグラ。ハリネズミ。トガリネズミ
かつては食虫類と呼ばれていた、ハリネズミ目とトガリネズミ目を合わせたグループ。
そもそも(学名を直訳しただけの真無盲腸類も大概だけど)食虫類という名称自体、かなり投げやり感がある。
別にこのグループが昆虫のみを食べる訳ではなく、哺乳類の中でこのグループのみが昆虫を食べる訳でもない。
このグループはたいてい夜行性。
ナミハリネズミ(学名:Erinaceus Europaeus)
ハリネズミ科。
ネズミと名前にあるけど、別にネズミに近縁というわけでもない(姿は似てる)多くの哺乳類のひとつ。
体のトゲは生後数時間で生えてくるという。
体長は25cmほど。
ヨーロッパに生息。
ミズトガリネズミ(学名:Neomys Fodiens)
トガリネズミ科。
やはりネズミでもないのに、ネズミと名のつく哺乳類(もちろん姿は似てる)。
半水生で、防水性の毛を外側に、空気を貯めて温度を保つ厚い毛を内側に持つ。
唾液には毒を含み、獲物を痺れさせる。
体長は8cmほど。
ヨーロッパ、アジアに生息。
ヨーロッパモグラ(学名:Talpa Europaea)
モグラ科。
放射状に広がる地下トンネルに生きる典型的なモグラ。
主にミミズを食べるが、大量に捕らえた時には、噛んで痺れさせて後で食べる。
のだけど、復活したミミズに逃げられてしまう事もあるという。
体長は13cmほど。
ヨーロッパ、アジアに生息。
「モグラ」目を退化させて手に入れた謎だらけの生態
アフリカ好虫類(学名:Afroinsectiphilia)。ハネジネズミ。ツチブタ
これもかつて食虫類としてごちゃ混ぜにされていた、アフリカトガリネズミ目、ハネジネズミ目、ツチブタ目をまとめた分類。
テンレック(学名:Tenrec Ecaudatus)
テンレック科。
元食虫類としては最大級の種。
ネズミに似てるけどネズミと呼ばれない。
驚くとキーキー鳴く。
体長は30cmほど。
マダガスカルに生息。
サバクキンモグラ(学名:Eremitalpa Granti)
キンモグラ科。
モグラではないけど、やはり見た目はモグラと似ており、地中生活を営むのも一緒。
地上の獲物を地中に引きずり込むという荒業も確認されている。
体長は7cmほど。
アフリカに生息。
アカハネジネズミ(学名:Elephantulus Rufescens)
ハネジネズミ科。
やはりネズミだし姿も似てるけど、ネズミではない。
ハネジネズミ科は、象のように鼻が長く、トガリネズミに似ているので、英語圏では「Elephant shrew(ゾウトガリネズミ)」と呼ばれている。
この種は巣穴は作らないが、採食にも使え、捕食者から逃げる為にも使える通路を作る。
また互いに独占欲の強い一夫一妻制であり、つがいの雄雌は、共にライバルの接近を許さない。
体長は12cmほど。
アフリカに生息。
翼手類(学名:Chiroptera)。コウモリ
いわゆるコウモリ類である。
明るい空を支配する鳥類に対し、暗闇の空を支配する空飛ぶ哺乳類。
種数が多く、全ての哺乳類の20%ほどがこいつらである。
だいたいが昆虫食で、超音波を利用した空間認識を行う。
吸血鬼伝説などからくるイメージとは裏腹に、血を吸う者は少数派とされる。
「コウモリ」唯一空を飛んだ哺乳類。鳥も飛べない夜空を飛ぶ 「吸血鬼」能力、弱点、退治方法。生ける死者、闇の貴族の起源
ケナシコウモリ(Pteronotus Davyi)
クチビルコウモリ科。
こんな名前だが、毛なしコウモリではない。
ただ、止まっている時、両翼が背中を隠していて、毛がないように見える。
食事を求め都市地域に飛んでくる事もあるが、普段は洞窟などに暮らしている。
またクチビルコウモリとしては最も小型。
体長は5cmほど。
中米、南米に生息。
チスイコウモリモドキ(Vampyrum Spectrum)
ヘラコウモリ科。
アメリカ最大のコウモリで、昆虫でなく、ネズミや小鳥、他のコウモリまで補食するハンター。
ただしモドキな為か、別に地は吸わない。
体長は14cmほど。
中米、南米に生息。
ナミチスイコウモリ
ヘラコウモリ科。
モドキに比べずいぶん小さいが、こちらは正真正銘の吸血コウモリ。
しかしそのやり方は、家畜や人間などのターゲットにこっそり近づき、こっそり傷をつけ、こっそり吸うという地味なやり方である。
むしろ注目すべきは、その高い社会性であり、吐き戻した血を仲間同士で分けあったりする事すらあるという。
体長は7cmほど。
中米、南米に生息。
真主獣大目(学名:Euarchonta)。サル
ヒヨケザル目、ツパイ目、サル目を含むグループ。
この内のサル目とは、つまり我々、霊長類の事である。
微妙だか、まだサル的な体型ではあるヒヨケザルはまだしも、ツパイはなんかリスみたいで、このグループを並べた場合に、やや浮く見た目。
マレーヒヨケザル(学名:Cynocephalus Variegatus)
ヒヨケザル科。
小さな頭に大きな目、丸い口先が印象的な種。
樹上性で、首と指と尾で繋がる膜を広げ、木から木へと滑空する。
体長は38cmほど。
東南アジアに生息。
エリマキキツネザル(学名:Varecia Variegata)
キツネザル科。
キツネザルの中では大型。
赤みを帯びている事もある真っ白な体毛と、コントラストを成す黒い顔が特徴的。
子供の為に葉のベッドを作る。
キツネザルの中でも、特に果実を好むとされる。
体長は55cmほど。
マダガスカルに生息。
シロガオサキ(学名:Pithecia Pithecia)
オマキザル科。
非常に性的二型が著しい種。
雄は黒い体に、青白い顔で、鼻だけ黒い。
雌は灰色ぽい体だが、毛の先端は白く、顔は黒に近い。
体長は35cmほど。
南米アマゾンに生息。
異節類(学名:Xenarthra)。ナマケモノ。アルマジロ。アリクイ
ナマケモノ目、アルマジロ目、アリクイ目を含むグループ。
ナマケモノは樹上性。
アルマジロは防御の為の鎧。
アリクイは細長い口と舌。
という風に、三目ともあまり似ていない。
タテガミナマケモノ(学名:Bradypus Torquatus)
ミユビナマケモノ科。
昼も夜も活動的なナマケモノ。
住みかである森に溶け込み、気づかれない事で自身を守っている。
ただし気づかれた時は、その爪で攻撃する事がある。
体長は45cmほど。
ブラジルに生息。
オオアルマジロ(学名:Priodontes maximas)
アルマジロ科。
最も大きなアルマジロで、体の鎧は、わずかに動く11~13枚ほどのプレートで構成されていて、首と尾も、体のとは別のプレートで武装されている。
アリやミミズやヘビなどの獲物を求め、穴を掘る。
体長は90cmほど。
南米に生息。
ヒメアリクイ(学名:Cyclopes Didactylus)
アリクイ科。
地上にまったく降りない、樹上生活に適応したアリクイで、ややサルっぽい体型となっている。
雄の縄張りは、雌数頭の縄張りを含んでいるという。
体長は18cmほど。
中米、南米に生息。
センザンコウ類に関して
センザンコウ類は、異節類に似ているが、系統的にはあまり関係ない種である。
アメリカで繁栄してる異節類に対し、これらはアジアやアフリカに生息している。
これもおそらくは、同じようなニッチを埋めたゆえの収斂であろう。
グリレス大目(学名:Glires)。ネズミ。ウサギ
ウサギ目、齧歯目を合わせたグループ。
齧歯目とは、つまりネズミであり、そのネズミは哺乳類の中で最大の種数を誇っている。
言ってしまうなら、全哺乳類の半分ほどがネズミである。
「ネズミ」日本の種類。感染病いくつか。最も繁栄に成功した哺乳類
以下に紹介する者以外でも、
カピバラ科のカピバラ(世界最大の齧歯類)
ネズミ科のハツカネズミ(世界で最も広く分布している哺乳類)
などが有名。
ピグミーウサギ(学名:brachylagus Idahoensis)
ウサギ科。
世界最小のウサギである。
北米で唯一の巣穴を掘るウサギでもある。
夜明けと夕暮れが主な活動期間だが、冬が大好きなのか、冬の日は朝にも活動的。
体長は25cmほど。
北米に生息。
ウッドチャック(学名:Marmota Manax)
リス科。
最大級のリス。
ただしあまり典型的イメージとは違う容姿のリス。
そのリスとしては巨大な体も相まって、どちらかというと小型のクマである。
アメリカではグラウンドホッグという名前なのだが、2月2日はこの種が気候を知るために巣穴から出てくる日とされ、グラウンドホッグデーと呼ばれているという。
体長は40cmほど。
北米に生息。
ゴールデンハムスター(学名:mesocricetus auratus)
ネズミ科。
あまりにもペットとして有名なので、野生というイメージがまるで湧かないネズミ。
野生では木の実の他、アリや甲虫、ハエやゴキブリを食べるのは、知らない方がいい事実なのかもしれない。
「ゴキブリ」人類の敵。台所の黒い絶望の正体
体長は13cmほど。
ヨーロッパ、アジアに生息。
鯨偶蹄目(学名:Cetartiodactyla)。クジラ。ウシ。シカ
かつてはクジラ目、ウシ目として別々に分類されていたのが、合わせられたグループ。
水生哺乳類のほとんどはクジラ目である。
「クジラとイルカ」海を支配した哺乳類。史上最大級の動物
キリン、ラクダ、バンドウイルカにシャチ、シロナガスクジラなど、有名な哺乳類がかなり多い。
ガンジスカワイルカ(学名:Platanista)
ガンジスカワイルカ科。
珍しい淡水性のイルカ。
細長い嘴がかなり特徴的。
またパドルのような見かけの広いヒレも、なかなか印象深い。
体長は2mほど。
インダス川やガンジス川に生息。
シロイルカ(学名:Delphinapterus leucas)
イッカク科。
全身真っ白な唯一のクジラ(シロナガスクジラは全身ではない)。
ただし夏にはやや黄色っぽくなるという。
嘴がないのもイルカとしては特徴的。
体長は5mほど。
北極海などに生息。
トナカイ(学名:Rangifer Tarandus)
シカ科。
サンタクロースの乗り物としてあまりに有名なシカである。
「サンタクロース」実在する協会と各国の伝説。本当のクリスマス
実は雄にも雌にも長い角がある唯一のシカ。
食物を巡って、雄と雌が争う事もあるという。
体長は1.5mほど。
グリーンランドに、北米、ヨーロッパの北部、アジアの東部に生息。
「グリーンランド」緑より氷河の多い、地球最大の島
奇蹄目について
いわゆるウマやサイだけど、こいつらはかつて、クジラと一緒にされる前の偶蹄目に含まれていた事もある。
確かに見かけからじゃ、こいつらより、クジラの方が、ウシに近いなんて発想、普通は浮かばないだろう。
やはり、遺伝子分析にまで手を出した人間は偉大だと思う。
食肉目(学名:Carnivora)犬。猫。パンダ。ラッコ
鯨偶蹄目と同じく、犬、猫、クマ、パンダ、アザラシ、ラッコと、お馴染みの連中(というより人気な動物達)で溢れてるグループ。
ホッキョクギツネ(学名:Alopex Lagopus)
イヌ科。
体色によって2タイプに分けられる。
タイプ1は、冬には真っ白に、夏には灰褐色になる。
タイプ2は、冬には青っぽい灰褐色に、夏には茶色になる。
タイプ1は豪雪地域に、タイプ2は沿岸などに生息し、いずれも生息地の背景に紛れ込みやすい体色となっている。
体長は50cmほど。
北極と、アメリカ、ヨーロッパ、アジアのいずれも寒い地域に生息。
ディンゴ(学名:Canis Dingo)
イヌ科。
飼い犬が野生化した種という説が有力な、野生犬。
一応オオカミの亜種という説もある。
「日本狼とオオカミ」犬に進化しなかった獣、あるいは神
体長は80cmほど。
オーストラリアに生息。
メガネグマ(学名:Tremarctos Ornatus)
クマ科。
唯一の南米産のクマ。
地元の民話などにも登場したりするという。
木登りが得意で、基本的に植物食。
南米のアンデス地帯などに生息。
近蹄類(学名:Paenungulata)。ゾウ。ジュゴン
ゾウ目、ジュゴン目、イワダヌキ目を含むグループ。
現生のイワダヌキは、ハイラックス科のみであり、そちらの名の方が有名である。
数は少なくとも、(主にゾウの)ダイナミックなイメージからか、(人魚の正体ともされるジュゴンの)神秘的なイメージからか、魅了される人も多いのではないだろいか。
アフリカゾウ(学名:Loxodonta Africana)
ゾウ科。
サバンナゾウという別名もけっこう有名。
とりあえず現生する、最大の陸上動物。
適応力が高く、砂漠でも森林でも生きていけるようである。
驚くべき事に雄は雌の2倍近い体重を持つという。
牙は雄にも雌にもある。
体長は4mほど。
アフリカに生息。
「象」草原のアフリカゾウ、森のアジアゾウ。最大級の動物
ケープハイラックス(学名:Procavia Capensis)
ハイラックス科。
ハイラックスは耳のないウサギのようだと言われるが、少なくともこの種は、太りすぎてて、そんなにウサギぽくは見えない。
十数頭くらいのコロニーを形成し、岩山などに草を使って巣を作る。
体長は40cmほど。
アフリカ、アジアに生息。
アメリカマナティー(学名:Trichechus Manatus)
マナティー科。
同じく魚に体型を似せているような水生哺乳類のクジラに比べて、ジュゴンやマナティーはよりふっくらしてるような印象である。
アメリカマナティーは法律により保護されているという。
法律ごときで守れるほど、人が人道的な生物とはちょっと思えないが。
体長は3mほど。
アメリカ近海などに生息。